こんにちは、神門です。
百合が1ジャンルとして世間に認知されてからどれくらいが経ったでしょうか。
色々な百合作品が出ているなかから今回は1作を紹介いたします。
ニンギヤウ氏の「スクールゾーン」です。
作品情報
作品名 | スクールゾーン |
著者 | ニンギヤウ |
出版社 | マッグガーデン |
紹介対象の巻 | 1-2巻 |
ジャンル | 残念女子高生の日常百合 |
作品の感想
「スクールゾーン」というタイトルが示す通り舞台は学校で、主人公たちは女子高校生です。
ヒロインは二人、横江礼と杉浦契。
二人は中学からずっと同じクラスで仲良し(?)
横江は高身長でスタイルが良い美少女(本人談:顔面ハーバード)で非常にモテるのですが、超絶におバカです。
単に頭が悪いというのではなく(まあ、頭も悪いのですが)、とにかく行動、思考が馬鹿で残念です。
杉浦は横江と比べると遥かにまともで常識人です。
身長が低く、お化けとが怖くてホラーや怪談のあとでは一人でトイレに行くのも、夜道を帰るのも恐がります。
「スクールゾーン」 1巻 ニンギヤウ/マッグガーデンより 引用
そんな二人を中心に描写されるのは、高校生活の日常。
女子高校生といえば華やかな、なんてことはなくて、とにかく色々と残念です!
特に横江のバカさには笑っちゃいます。
ただおバカなだけでなく、とにかくその顔面の崩れっぷりとキレ具合が凄まじい!
横江は美少女という設定だけに、本人が全くそれを気にした様子もないのが清々しいです。
ギャグということでいえば横江がボケで他がツッコミになるわけですが、ボケのパワーがあるわけです。
「スクールゾーン」 1巻 ニンギヤウ/マッグガーデンより 引用
更に百合という観点でみても、この横江が大きなポイントを持っています。
横江はとにかく杉浦のことが大好き!
いつも一緒にいたい、この先もずっと一緒にいたいと、バカを発揮しつつもその思いをストレートに表現しています。
杉浦の方はそれに気が付いているような気が付いていないような、微妙な(絶妙な?)距離感?
だけど、二人の仲はクラスメイトなんかにはもはや公認、バカップルと思われています。
「スクールゾーン」 1巻 ニンギヤウ/マッグガーデンより 引用
杉浦と横江の二人がメインですが、同級生達ももちろんいます。
彼女たちんの間でも友情のような百合のような、そんな関係が築かれていきます。
べたべた、ラブラブする百合ではなく、ちょいと百合を匂わせる。
ギャグ8に対して百合2、くらいのテイストであり、その百合もギャグ色が強いので、百合に免疫のない人でも百合と感じることはあまりないのではないかと思います。
残念な女子高校生達が送る残念女子高生(百合風味)ライフな漫画。
横江と杉浦、二人の関係とともに周囲の女の子達にも注目したい、先が楽しみな一作です!