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ミステリー 書評

【ブックレビュー】ねらわれた女学校 セーラー服と黙示録(著:古野まほろ)

更新日:

【作品情報】
 作品名:ねらわれた女学校 セーラー服と黙示録
 著者:古野 まほろ
 ページ数:336ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社:角川書店

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 むしろファンタジー度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 魔女裁判に詳しくなりたい

 

■作品について

孤島に設立された探偵養成学校、聖アリスガワ女学校。
十字架、吸血鬼、そして悪魔。全寮制の探偵養成女学校を襲う怪事件。
立ち向かうのはもちろん、三人娘。
アリスガワ女学校を舞台にした短編集。

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※「ぐるりよざ殺人事件」も読んだのですが、図書館本でちょっと手元にないのでまた別途・・・・

■良かった点

おー。
前作までの長編から今回は短編集になったわけですが、どんどんとんでも設定になりますね。
まあ吸血鬼に悪魔ですから。
ただ、だからといってズルになっているわけではない。
その設定できちんと縛りを入れたうえで、謎を入れ込み、解明できるようにしている。

収録されているのは4編。

「消えたロザリオ」
 もっとも正統派の謎解き。
 こいつはロジックで解いてください。

「とらわれた吸血鬼」
「あらわれた悪魔」
 吸血鬼と悪魔です。
 魔女裁判です。
 もう特殊設定で、色々とその手の薀蓄を語ってもくれています。果たしてその知識がいつ役立つのか、というのは置いて。
 
「ねらわれた女学校」
 表題作。
 三人娘が目覚めると、そこは永遠にループする「無限階段」でできた異世界だった。
 それぞれ異なる場所で、同じ「無限階段」に挑む三人娘。
 いかにして脱出を果たすのか? 三人の探偵としての個性が出ているのが面白い。

特殊な設定なれど、あくまでロジカル。
この世界にはまってみては?

■ここが改善できるともっとよかったかも?

まあやはり、この手の特殊設定・世界観が受け入れられるか? でしょうか。
文章も、人によっては受け入れ辛い部分あるかもしれませんね。

 

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