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ファンタジー 書評

【ブックレビュー】後宮の鳥 5(著:白川紺子)

更新日:

【作品情報】
 作品名:後宮の烏 5
 著者:白川 紺子
 ページ数:304
 ジャンル:ファンタジー
 出版社:集英社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 早く続きを読ませて度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 切なく優しいファンタジーが好き

■作品について

高峻は寿雪を救い出すため、もっとも険しい道を選び、進んでいく。
初代烏妃、香薔(こうしょう)の過ちをただすこと。
すなわち、香薔が烏妃のなかに閉じ込めた烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)を解放すること。

寿雪を救うためには結界を破らなくてはならない。
そのためには白雷の手助けがいる。
敵対する相手の手を借りて結界を破った先にあるものは。

 

■良かった点

中華幻想譚、5巻です!
前巻にて、寿雪を救うために初代烏妃、香薔の過ちをただすことを決意した高峻。
寿雪もまた、新月の夜の度に全身を切り裂くような痛みに耐えること無く、囚われた後宮から出たいと考えるようになる。
でも、その決断にもまた痛みが伴うことに改めて気が付く寿雪。

気が付けば、寿雪の周りには多くの人が集まるようになっていたからです。
九九、温螢、淡海……
それも、とても優しく、寿雪のことを思ってくれる人ばかり。
それは、寿雪が優しいから、彼らもまた寿雪に優しくしたいと思ってくれているのだけれど。

烏漣娘娘を解き放つということは、同時に今の場所にはいられなくなることを示します。
なぜなら、夏の王、冬の王が並び立つことはできないのだから。
親しくなった人々を共に連れていくことなど出来はしない。
自由になるということは、全てを失うことなのではないかとも改めて寿雪は気が付きます。

だけれども、歩みを止めるという選択肢もあり得ません。
複雑な思いを抱えながらも、寿雪は前に進んでいきます。
そしていよいよ、結界を破る時。
その、結末がもたらるものは……

怒涛の展開で結界を壊すところまでいって、そこで終わり!?

というところ。
素直に、めでたしで終わるはずもないと思っていたし、ある程度は予測できていたところだけど、果たして寿雪はどうなるのか。
幸せでいて欲しい娘だよなぁ。。。

この作品の良いところは、後宮を舞台にしているけれど、男女の恋愛のどろどろがないところ。
妃が懐妊したり、高峻もやるべきことはやっているけれど、生臭さを全く感じないし、男女を感じさせない。
恋愛モノが好きな人には物足りないかもしれないけれど、私にとっては、だから丁度良く読み続けられている。

優しい気持ちになれるファンタジー。

是非、幸福な結末が訪れるように。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

いや、早く続きを!

 

 

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