【作品情報】
作品名:赤と青とエスキース
著者:青山美智子
ページ数:264
ジャンル:エンタメ
出版社:PHP研究所
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
愛の物語度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : あたたかな物語が好きな人
メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。
彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……(「金魚とカワセミ」)。
額縁工房に勤める空知は、仕事を淡々とこなす毎日に迷いを感じていた。
そんな時、「エスキース」というタイトルの絵に出会い……(「東京タワーとアーツセンター」)。
一枚の絵画をめぐる、五つの愛の物語。彼らの想いが繋がる時、奇跡のような真実が現れる――
5つの短編。
それぞれの愛の物語が描かれる中、全ての短編がつながり紡ぎ出されていくラスト。
繋げ方、物語の描き方、見せ方が相変わらず抜群に上手いですね!
はじまりはオーストラリアに留学中の女子大生が、現地で出会った男性との恋の始まりから。
そこから続きの物語を繋いでいくのは一枚の絵画。
女子大生をモデルとして描かれたその絵が見届けていく様々な人と人の関係。
個人的には漫画家の話が好きだったかな。
元アシスタントが大ブレイクした漫画家。
嬉しくもあるけれど、色々と心ざわめくこともある。
そんな中で執り行われた対談企画で思いがけず知ることになった、彼の思い。
とかね。
エピローグからプロローグにつながり、そこからまた読みたくなる。
そんな作品。
特にないですが。
青山さんの作品を読み慣れていると、自然と読みながらわかってくるのかもですね。
