こんにちは、神門です。
ちょっとダークな絵柄に見えて中身はちょっとコミカル?
不思議な雰囲気を醸し出しているループものの期待の一作、「コーヒームーン」の2巻が発売されました!
なお、1巻の感想はこちら。まだ1巻を読んでいない方は是非、目を通してみてください!
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『コーヒームーン』1巻の感想。シリアスとギャグの混合したループ系。世界観が雰囲気ある
こんにちは、神門です。 ループものは好きだと前にどこかの記事でも言ったと思います。 そんなループものの作品で、また新たに先が楽しみな作品が登場しました。 「コーヒームーン」1巻の感想です …
作品情報
作品名 | コーヒームーン |
著者 | 牡丹 もちと |
出版社 | KADOKAWA |
紹介対象の巻 | 2巻 |
ジャンル | SF? |
作品の感想
黒い雨が降り続ける世界。
その中で、ずっと同じ、自分の誕生日である一日を繰り返し続けている少女、ピエタ。
1巻では、その回り続ける同じ一日に友人の駄苗、そして同じ学校に通うお嬢様のキアロも加わってきました。
「なんでもない日常」を一人ではなく、三人で共有して過ごすうちに、ピエタの中に新たな思いが生まれてきます。
それは、
「明日を迎えたい」
という気持ち。
一人で過ごしているうちに忘れてしまっていた思いを取り戻します。
そりゃそうですよね、友人が、そして新たな友人と過ごす、今までと同じなんだけど今までと違う世界。
一人ぼっちだと思っていたところ、孤独だったところ、世界を共有できる仲間が出来るのですから。
「コーヒームーン」 2巻 牡丹もちと/KADOKAWAより 引用
ピエタは駄苗、キアロとともに、改めてこの世界について、ループしている世界について検討をします。
なぜ繰り返しているのか。
この現象はなんなのか。
考えている中で、この現象の中心にいるのはピエタなのだという推論を立てます。
まあ、そりゃそうだよね。
で、ピエタが過ごしてきた日々について色々と聞き出していくうちに、ある一つの仮説をキアロは導き出します。
- 少しずつ分かってくる謎
- だけどまた新たに出てくる謎
- ピエタにだけ見える、もう一人の自分
どうすればループを抜けられるのか、なんとなく見えてくる部分はあるけれど、分からないこともまだまだ多い。
それでも駄苗やキアロとともに過ごすその日は、ピエタにとっては幸せそのもの。
見えない明日に向かって、希望を持って行動するピエタ達です。
「コーヒームーン」 2巻 牡丹もちと/KADOKAWAより 引用
しかしまあ、そんな簡単にはいきません。
次にピエタを襲うのは、新たな絶望。
そうかー、こうくるかー、という感じ。
ネタバレになるので、何が起きたのかは記しませんが、こんなことが起きたら絶望しますよホントに!
絶望の中で、ピエタはそれでも動きます。
だけどその行動が、理解できるような出来ないような、むしろ狂いかけているのではないかと思えるところもあったり。
そう、1巻から全編を通して感じられるのは、ピエタが持っている狂気とも思えるところでしょうか。
普通の女の子に見えるけれど、繰り返す同じ日々の中でのピエタの行動や考えは、普通の人から見ればどこかおかしくも感じる。
単に麻痺してしまっているだけなのか、生まれついてのものなのか。
そしてまたこの絵柄、白と黒のコントラストを強調する雰囲気がピエタの隠し持つ狂気のようなものを強調しているように感じられます。
- 絶望の誕生日をピエタは抜け出すことが出来るのか?
- 幸せな明日を迎えることが出来るのか?
内容は重くシリアスなのに、やっぱりコメディ要素がきっちり入れられているので、その辺も楽しめますし、
1、2巻を経て、まだまだ目が離せません!
「コーヒームーン」 2巻 牡丹もちと/KADOKAWAより 引用
という「コーヒームーン」ですが、どうやら次の3巻では・・・・
と、これを書くのもネタバレになるのか?
気になる人はとにかく手に取って読んでみたください!
頑張れピエタ、負けるなピエタ。
そして、駄苗が良いキャラすぎる!
キャラ的には、佐天さんですね!