こんにちは、神門です。
背徳感のあるストーリーって、なんかそれだけで引き込まれるところがあります。
このさきいったいどうなるんだろう・・・的な。
そんな背徳感がすさまじい「娘の友達」の2巻を読みしましたので、その感想です!
作品情報
作品名 | 娘の友達 |
著者 | 原作:萩原 あさ美 |
出版社 | 講談社 |
紹介対象の巻 | 2巻 |
ジャンル | 背徳的なサスペンス |
作品の感想
主人公の晃介は、家庭では父親として、会社では係長として“理想的な自分”を演じるように生きてきた。
そんな晃介が娘の友達である少女・古都と出会うことで人生が一変します。
一巻では、古都に導かれるまま会社をさぼり、夕飯を一緒に食べるという娘との約束も破り、二人で漫画喫茶に。
果たして晃介はこれからどうなるのか?
娘の友達である古都に抱いてしまう感情とは・・・
「娘の友達」 2巻 萩原あさ美/講談社より 引用
会社に疲れたおっさんがJKにほっこり癒されるような話ではない。
古都という少女に翻弄される晃介。
だけど、それによって少しずつ気付かされることもある。
自分がいかに無理をしていたのか。
また、直面せずに逃げ出していたこと。
娘の美也との関係。
仕事と偽って朝に帰ってきた晃介に、娘の美也から胸を刺す一言
「娘の友達」 2巻 萩原あさ美/講談社より 引用
一方で古都の方も、なぜ晃介のようなおっさんを誘惑するようなことをするのか、その事情が少しずつわかってくる。
母親との関係。
明らかに、まともではない家庭。
朝帰りした娘に土下座させる母親。歪んだ家庭。
「娘の友達」 2巻 萩原あさ美/講談社より 引用
お互いに何かを求めている。
何かが欠けている。
それを埋め合わせるかのように、出会ってしまった二人。
幸せな結末など決して見えないが、どうなってしまうのか。
二巻の終わりでは、娘の美也に、とうとう晃介と古都の関係を疑われる。
幸せになって欲しいのに、幸せになれるのだろうか?
不安というか、物語全体から伝わってくる不安定さが凄い。
とうとう美也が疑いを持って
「娘の友達」 2巻 萩原あさ美/講談社より 引用
そして何よりこの作品の魅力は、古都が醸し出す小悪魔的な妖艶さだろう。
あからさまなものではない。
その表情、仕種、言葉、目つき、清純そうでいて妖艶。
コマから滲み出てくるエッチなオーラが凄い。
でも、なんかエロとは違う。
なんというか、おやじをコロッといかせる純なエッチな空気とでもいうか・・・
「娘の友達」 2巻 萩原あさ美/講談社より 引用
こんな女の子に迫られたら、おじさんはヤバいかもしれませんね。
先が楽しみでありながら怖くもある、でも気になって仕方ない。
そんな作品でございます。