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エンタメ 書評

【ブックレビュー】官邸襲撃(著:高嶋哲夫)

更新日:

【作品情報】
 作品名:官邸襲撃
 著者:高嶋 哲夫
 ページ数:384
 ジャンル:エンタメ
 出版社:PHP研究所

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ダイ・ハード度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : ダイ・ハード的展開が好きな人

 

■作品について

首相官邸にテロ集団が入り込み、女性首相と、米国の国務長官が人質に。
警護官たちも殺された中、運よくテロリストたちの目を免れたのは女性警護官の明日香だけだった。
明日香は一人、テロリスたちに立ち向かうが!?

■良かった点

運が良いのか悪いのか、たった一人でテロリストに立ち向かう。
これはまさに女性版のダイ・ハードということか。
単に首相が人質にとらわれるだけではなく、アメリカの国務長官が来ている時にテロにあうということで、日米にまたがる緊張を強いることになる。
テロリストたちの要求も、日本とアメリカ、双方に対して向けられ、それぞれが思いを持って対応することになる。

そんな中、テロの魔の手をたまたま逃れた明日香は、重傷を負った上司の指示を受けて一人、テロと戦う。
知恵と度胸、まさにそんな感じ。
テロリストの人数が多いことを逆手に取って、テロリストの格好をして堂々と動き回る度胸はたいしたもの。
この手のシチュエーションは、なんだかんだいって読み手を楽しませてくれますね。
圧倒的に不利な状況の中、はたしてどのように対抗するのだろうかと。
どんな手を使って戦うのだろうかと、死なないだろうと分かってはいても、心配にはなりますね。

もちろん、警察だって黙っていません。
色々と仕掛けようとしますが、それがうまくいったら話は終わってしまうので・・・・ですが。
外から中から入り乱れての乱闘。
突っ込みどころは色々ありながらも、そういったことは深く考えずに一気読みするのが吉な作品。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

テロリストがちょっと間抜けなんじゃないか? とは思わなくもないけれど、そうじゃないと戦えないですわね。
まあ、テロ集団も人数が多かったし、少数精鋭じゃないから仕方ないのかな。
明日香や弟くんに都合よく話が進むけれど、エンタメだし。

 

官邸襲撃

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