こんにちは、神門です。
いつ頃からでしょうかね、女装男子や男の娘が流行しだしたのは。
TSと女装は違います。
TSはTS、女装は女装の良さがありますね。
今回はそんな女装ものの期待作、くらの氏の『女装してオフ会に参加してみた。』1巻の感想です。
作品情報
作品名 | 女装してオフ会に参加してみた。 |
著者 | くらの |
出版社 | 講談社 |
紹介対象の巻 | 1巻 |
ジャンル | 女装男子ラブコメ |
作品の感想
主人公でもあるココア(SNSのHN)は、女装して性別を偽ってSNSで知り合った仲間とスイーツオフ会に参加しています。
ココアも含めて集まった仲良し4人組は気も合うし、みんな見目麗しくてとても心安らぐ時間を過ごせている。
そんな中でも特に、オペラさんという可愛らしい女性に憧れている。
もっとオペラと仲良くなりたい、お近づきになりたいという思いは日々強くなっていく一方。
とはいえ自分は女装男子、女子ばかりのオフ会にこっそり参加しているのも申し訳ないところ、告白なんて出来るわけもない。
見ているだけ、こうしてオフ会で会えるだけで幸せだと自分に言い聞かせていたココアですが。。。
ある日のオフ会で、自分自身の不注意によって自分が女装男子だとオペラさんにバレてしまった!?
果たしてオペラとの、そして仲間四人の関係はどうなってしまうの!?
というところから始まる女装男子の物語です。
「女装してオフ会に参加してみた。」 1巻 くらの/講談社より 引用
女装男子、女装に関する漫画は昔から好きです。
現実にも増えていますよね。
実際には色々と苦労していると思います。
だって男ですから、明らかに女性とは骨格とか色々と何から何まで違います。
それを努力で女性と同じような、むしろ元が男だからこそ女性らしくなる=自分の理想の女性像に近づける、なんだけどその中で元の男らしさが完全には抜けない。
そんなところに魅力を感じるのかもしれません。
あとあれですね、女装男子にときめいてしまうことに戸惑うキャラとか。
こういう女装を扱うというのは性を題材に作品にするということで、大きく2パターンに分かれると思います。
1つは、性について、ジェンダーについて悩み、迷い、戸惑い、色々な理由や葛藤があって女装に至るところを描いたもの。
キャラクターの内面に重きを置いたもの、という感じでしょうか。
一方で、あくまで女装を趣味とか、あるいは設定(よくあるのは女子校潜入系とか)によって女装しているもので、女装がバレるかどうかや女装男子に対する恋愛を描いたややコミカルタッチなモノ。
本作は後者にあたるかと思います。
とはいえ、主人公のココアは自分に自信がないようで男の姿の時はネガティブで卑屈、女装することで堂々と出来ている。
そこには過去というか背景があるようで、その辺は2巻以降に描かれていくよう。
だから、決して全てが軽いというわけではありません。
「女装してオフ会に参加してみた。」 1巻 くらの/講談社より 引用
この作品の見どころは、ココアがSNSで知り合ってオフ会をするようになった四人の関係性。
ココアを含む四人はそれぞれ、性に対して違った思いを持っています。
誰が正解とか、変とか、そういうことではなくて。
やっぱり性格とか、過去とか、家庭環境とか、そういったものがあるわけで。
なんて描くと重く感じちゃいますが、そこまではいかないので大丈夫。
あとあれ、ココアのことを女装男子と知らずにいるあとの二人のレモンと寒天太郎(いずれもHN)に女のこと思って話しかけられ、女の子の意見を求められて困るとか、鉄板のネタ・展開ももちろんあります。
心まで女の子ではない、あくまで女装男子だから困る女の子としての生活。
着替えとか、メイクとか、そういうのはもう普通なんだけど、心まで変わっているわけじゃないからこそ。
こういう点ふくめて、可愛い女装男子を見てニヤニヤしてしまう尊さは間違いなく持っています!
果たしてココアとオペラのラブコメ的展開になっていくのか。
そして、レモンと寒天太郎含めた四人の関係性はいかに。
「女装してオフ会に参加してみた。」 1巻 くらの/講談社より 引用
何気に、周囲(モブ?)のお姉さんが、女装男子と知って戸惑うところとかも面白くて好きでした。
女装ものが好きな方、是非、チェックしてみてください!