【作品情報】
作品名:黒猫の小夜曲
著者:知念 実希人
ページ数:397
ジャンル:ミステリー、ファンタジー
出版社:光文社
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
クロが可愛い度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : ハートフルなファンタジックミステリーが好き
黒猫に宿った死神が、地縛霊となった魂とともに、成仏しきれないでさまよっている魂を天に送るべく奮闘する。
そんな活動をしている中、人々の死に謎があることがわかり、黒猫と地縛霊が宿った人のコンビが追いかける。
ファンタジックミステリー。
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【ブックレビュー】優しい死神の飼い方(著:知念実希人)
【作品情報】 作品名:優しい死神の飼い方 著者:知念 実希人 ページ数:409ページ ジャンル:ファンタジー 出版社:光文社 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆ ホロリとする度 : ★ ...
前作、「優しい死神の飼い方」では犬に憑依した死神。
本作では、前作でも出てきたもう一人の死神が黒猫に憑依することになります。
犬も良いですが、猫も良いですね!
憑依するとどうしても猫の習性に従ってしまう、そんなクロが可愛いです。
前作では、死を間近にした人たちを地縛霊にしないため、彼らの未練をなくしてあげるという流れだったのに対し、本作では既に死んでしまいながら地上にとどまっている魂の未練を解いてあげることになっており、方向性がちょっと異なる。
なぜ未練があるのか、その未練をなくすためにはどうすればよいのか、そういったミステリー要素は同じかもしれないが、本作の方がよりミステリー色が濃い。
死神・クロのバディとなるのは、なんと地縛霊。
自分がなんで地縛霊となっているのか思い出すため、事故で意識を失っている人の体に入り込んでクロとともに魂を追うというもの。
その中で、自分の死にまつわる謎と、それに絡む大きな事件を追いかけることになる。
ファンタジーな世界観の中、殺人事件とその裏側はなかなかに生々しいものでギャップがあるが、全体を通して語り口は柔らかでさくさく読んでいける。
途中で前作のレオが出てくるのも、前作から読んでいる読者には嬉しいところ。
しかしレオ、ただの犬になっているのではないか・・・・
また次の作品も出そうな感じを漂わせているが、もしそうだとしたら次はどんな動物ですかね?
街中を自由に動けないといけないから、鳥系かもしれませんね。
今回はミステリー色が強いので、前作のような涙感はないので、その辺を期待しているとちょっと違うかも。
価格:702円 |