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【ブックレビュー】絶対零度のテロル 天久鷹央の事件カルテ(著:知念実希人)

更新日:

【作品情報】
 作品名:絶対零度のテロル 天久鷹央の事件カルテ
 著者:知念 実希人
 ページ数:320
 ジャンル:ミステリ―
 出版社:実業之日本社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 安定度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : シリーズ好きの人

■作品について

九月の熱帯夜、小鳥遊優と鴻ノ池舞が当直を務める救急外来に搬送されてきた身元不明の男性。
その死因は「凍死」だった。
摩訶不思議な状況を前に司法解剖の必要性を説く医師達だったが、刑事の反応は芳しくなく……。
捜査機関の協力が得られない中、天久鷹央は独力で遺体の正体に迫るが、それは日本全土を揺るがす大事件の序章に過ぎなかった。

■良かった点

医療ミステリ―。
アニメ化もされるんですね。
今回は、熱帯夜の屋外で「凍死」した遺体が発見されるというところから事件が始まる。

当然ながら関わってくるのが鷹央たち統括診断部の面々。
不可思議な現象に興味を惹かれないわけがなく、事件にかかわっていくことに。
物語展開としてはいつも通り、安定したキャラクターの関係性で、それを楽しみにしている人の期待を裏切らない。
更に今回は公安も絡んできて、もしかしたら今後も関係してくるのかも。
公安となると、さらに国単位の事件とかにも巻き込まれていくのでしょうか?

医療的なところは素人には分からないので、そういうことも起こりうるのか、と思うしかない。

毎度の展開ではあるけれど、その中で鷹央、小鳥遊、鴻ノ池それぞれの成長も描かれたり、鷹央と小鳥遊の関係性のちょっとした変化なども描かれたり、そういうところは良いのかな。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

主人公トリオのやりとりも、刑事とのやりとりも、毎回同じ。
これを楽しみととらえるか、マンネリでつまらないととらえるか。
登場人物が自分勝手で我がままな発言が多いので、シリーズ序盤はそれもよかったんだけど、段々と辛くなる。

あと、カルトとか好きですよね。

 

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