こんにちは、神門です。
「2.5次元の誘惑」、タイトルと表紙の絵だけで、「萌え系」、「オタク系」などと決めつけて読んでいない方とかいませんか?
本作はれっきとした少年漫画らしい熱い展開の作品です!
それが如実に表れているのがこの4巻です!
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作品情報
作品名 | 2.5次元の誘惑 |
著者 | 橋本 悠 |
出版社 | 集英社 |
紹介対象の巻 | 4巻 |
ジャンル | ちょっとエッチなコスプレラブコメ |
作品の感想
前の巻にて、コスプレに対して愛がないのではないか?
プロコスプレイヤーの753からそう言われて自信を無くしてしまうりりさ。
そんな状態でいざ、コスプレイベントに突入するも、コスプレ衣装のスカートがないことに気が付く。
これもきっと、コスプレ愛がないからこんなことになるんだと、自信をなくし、自分がなんのためにコスプレをしているのか分からなくなってしまいます。
そんなときに助けてくれるのは、やっぱりヒーロー!
ってな展開は予想がつくものありますが、今回はそれだけではありません。
教え子のことが気になって駆けつけ来たまゆり先生が(文字通り)一肌脱ぎます!
勇気づけられるりりさ、そして最後に助けてくれるのはやっぱり奥村。
なんだかんだいって一生懸命に、下心なく、りりさのことを助けようと駆けまわる姿は良い男です。
「2.5次元の誘惑」 4巻 橋本 悠/集英社より 引用
しかし、今巻の主役はやっぱり753でしょう。
2次元にしか興味がない、コスプレが大好きで、だからプロのコスプレイヤーとなった彼女は、コスプレに対して並々ならぬ想いと執念を持っています。
コスプレのクオリティ、作り出す世界とその空気で、撮影者たちから圧倒的な注目を集める753。
登場時は性格の悪そうな女の子のような印象を受けますが、753は誰よりもコスプレを愛しています。
だけど愛が強すぎるゆえに、他の誰にも負けない、負けたくない、負けられないという思いをも強くしてしまいます。
それは彼女自身を絡み取る鎖のようなもの。
コスプレへの思いの強さが、753を苦しませ、怯えさせているのです。
それでも753は立ち続けます。
負けるまいと自分を奮い立たせ、まゆらと競い合い、りりさの前に立ちふさがります。
「2.5次元の誘惑」 4巻 橋本 悠/集英社より 引用
そしてりりさもまた、自信を無くしかけたところから復活し、753へと立ち向かいます。
いやー、コスプレという舞台ですが熱い世界が繰り広げられます!
メインは女の子ですが、見事に少年漫画しています。
コンプレックスを抱えた子が、周囲に助けられ、ライバルと競い合う、成長する。
ライバルも実は内面に主人公とは異なる傷を抱えていたりして、単に嫌な奴じゃあない。
「2.5次元の誘惑」 4巻 橋本 悠/集英社より 引用
「2.5次元の誘惑」 4巻 橋本 悠/集英社より 引用
可愛い女の子のちょっとエッチな絵だけで敬遠している方、もったいないですよ!?
そしてそんな展開を描きつつ、コスプレとか、コスプレ撮影に関する知識的なものも披露されていて、へえと思わされる部分もしっかりあります。
コスプレイベントの結末はどうなるのか。
そして、753が大好きな2次元キャラが、実は奥村とそっくりだと気が付いてしまった753も交えた恋愛バトルもこの先に出てくるのか?
ここは今巻、残念ながら出番のなかった美花莉ともども期待したいところです。
四天王もまだ残り2人いますし、コスプレバトル(?)とラブコメの2本でこの先も楽しみです。