こんにちは、神門です。
天原氏の描く『33歳独身女騎士隊長』の2巻がようやく発売されました!
1巻が発売されてから、どれだけ経ちましたかね・・・・
久しぶりの2巻でも、天原氏のセンスは炸裂しています!
作品情報
作品名 | 33歳独身女騎士隊長 |
著者 | 天原 |
出版社 | |
紹介対象の巻 | 2巻 |
ジャンル | ファンタジー・コメディ |
作品の感想
1巻ではクロノアーク王国のシルビア王女がゼニアルゼ王国に嫁入りして、さらに懐妊されました。
2巻では、その続きから始まるわけですが。
大国であるゼニアルゼ王国と結びついたことで、それまで小国で特に何の価値もなかったクロノアーク王国にも急遽、注目が集まるようになります。
王国にいるメイル達も、そんな他国からきた隠密たちの目が気になるようです。
でもそれは国家機密を探られたら困る!
とかそういうことではなく、単に、うかうか自慰行為もできやしない、とかそういう理由だったり。
偵察にきているキャラ達と、メイル達の感覚の差が他にもちょいちょい笑わせてくれます。
「33歳独身女騎士隊長」 2巻 天原/BookLiveより 引用
大国に嫁いだことで、色々と策謀を巡らせるのが天才といわれるシルビア王女。
お腹は大きくなって自由に動けなくなっても、脳細胞の活動は活発です。
色々な考えを巡らせて策をうっていきます。
彼女が目を付けたのが、ソクオチ王国(なんつー名前だ・・・)
この2巻の面白いところは、こういう国盗りというか、策略というか、ちゃんとストーリーも流れていること。
1巻はどちらかというとエロネタで突っ走った感じでしたが、今巻はストーリーを進めることに注力が置かれている。
1話2ページと短いながら、その中に色々な情報が入っていて、さらに話が続いていくとちゃんと物語が動いていく。
単にショートコメディというだけでなく、ストーリー漫画的な面白さも持ち合わせているのは天原氏のセンスか。
2ページですからね、2ページ。
エロのネタはありますが、別にエロを描きたいというよりも、必然的にエロを描いている部分もある。
当然ですね、戦争をしていて、女性騎士が負ければどんな目にあうか。
生きるためにはどんなことをしなければいけないか。
そういう、他のファンタジーでは描かれない部分を描いているわけですから。
まあ、それでも暗く悲惨にならないのは、天原氏のなせる技でしょうか。
「33歳独身女騎士隊長」 2巻 天原/BookLiveより 引用
クロノワーク王国をとりまく環境が変わったことで、当然ながら新たな人物との交流も発生します。
- ゼニアルゼ王国の女騎士隊長のマユ
- クロノワーク王国の発展に目を付けた女商人のミンロン
- ソクオチ王国オサナ王子
などなど。
今のところあまりクセは強くないけれど、それでもなかなか面白いキャラ達。
個人的にはマユさんがお気に入り。
最初は駄目な娘なのかと思わせておいて、なんだかんだ騎士隊長、冷静で優秀なお方でした。
もっと活躍してほしい!
でもエロくはなさそう!
「33歳独身女騎士隊長」 2巻 天原/BookLiveより 引用
ゼニアルゼ、ソクオチとのつながりが出て世界が広がり、物語も広がっていくのか?
でも、メイルは相変わらずではあるのですが。
1話2ページということで、次の3巻が発売されるのは何年後か!?
果たして今度はシルビア様がどんな策略を仕掛けるのか?
首を長くして待ちましょう!