【作品情報】
作品名:お探し物は図書室まで
著者:青山 美智子
ページ数:327
ジャンル:エンタメ
出版社:ポプラ社
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
心があたたかくなる度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : 何かに行き詰っている人
「お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?」
仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。
彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。
自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。
まあ、さすが青山さんの本。
心が温かくなる短編集です。
って、そんなのばかりですけれど。
今回の舞台は、町の小さな図書室。
そこを訪れるのは、様々な理由で人生に悩んだり、立ち止まったり、ぶつかったりしている人。
図書室の司書さんが勧めてくれた本を契機にして、悩んでいた人達の心がちょっと奮い立ったり、考え方が変わったりして、また前に進んでいけるようになる。
もちろんそれはただの偶然かもしれないけれど、どんなことも受け取りて次第。
結局は心の持ちようで前向きにもなれるし後ろ向きにもなっちゃう。
いや、考え方次第か。
実際、生きていく中で、色々と息詰まることは多々あります。
あるいは思い悩んだり、どうすればいいかわからなくなったり。
そういう時に手に取ってみると、凝り固まっていた思考も少し柔らかくなるかも。
もちろん、そうじゃない人が読んでも楽しめます。
気分よく読み終えられます。