SF エンタメ 書評

【ブックレビュー】あなたはここで、息ができるの? (著:竹宮ゆゆこ)

更新日:

【作品情報】
 作品名:あなたはここで、息ができるの?
 著者:竹宮 ゆゆこ
 ページ数:171ページ
 ジャンル:エンタメ
 出版社: 新潮社

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ループ系SF度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : 意外とセカイ系のSF?

 

■作品について

事故で死を目前にしたララ。その瞬間から、青春の繰り返しが始まった。
何度も、何度もループする。
それでも逃れられない死の運命。
ララは、運命の壁を乗り越えることが出来るのか?

■良かった点

竹宮さんが文芸に進出してきてからどれくらいたっただろうか。
何作も出してきたけれど、それでもやっぱり竹宮さんらしい、ゆゆこ節は炸裂していた。
それが本作では、ちょっと変化していたように感じた。
もちろん、竹宮さんらしい文体ではあるのだが、いつものような激しい疾走感のあるのとはちょっと異なる。
独特の文章表現は相変わらずだが、竹宮さんも変化しようとしているのだろうか?

初めてのハードカバー、その割にページ数は200ページにも全く満たないのだが、竹宮さんの迸るハートはぎゅっと詰まっているのだろう。

物語はいわゆるループ系なのだが、読んでいてちょっと分かりづらい。
何度も過去に飛んでは選択肢を間違え、駄目なエンドへと突入する。
果たしてどこで、どんな選択をすればこの絶望的な終わりを回避することが出来るのか。

ラスト、ララの選んだ道が正しいとか正しくないとか、それは誰に判断することも出来ない。
ただ、ララがそれを選んだ、それだけが真実なのだろう。
女性視点で描いているだけに、女性の方が読んでいてのめりこめるのかもしれない。
その点、私が女性でないだけに残念な点ではあった。

恋愛をメインにもってきつつ、本作はSFでもありファンタジーでもある。
それは時間跳躍、ループという点でもそうなのだが、ララの選択が単に行動によるものだけでなく、思いによるものもあるからだ。
強い思いが因果律さえも捻じ曲げてしまう。
そして世界そのものが変化する。
これはSFでありファンタジーといってよいだろう。

一味変わった竹宮さんの作品を、手に取ってみてはいかがか。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

改善というか、これはもう初めて竹宮さんの作品として読んだとき、ついてこられるだろうか? ということだ。
文庫で出していた作品よりもさらに、一般向けという点では遠くなっていると思われるので。
逆に、ハマる人はハマるんではないだろうか。

 

あなたはここで、息ができるの?[本/雑誌] / 竹宮ゆゆこ/著

価格:1,620円
(2019/1/5 09:41時点)
感想(0件)

 

応援クリックいただけると幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

スポンサーリンク

アドセンス1

スポンサーリンク

アドセンス1

スポンサーリンク

-SF, エンタメ, 書評
-, , , ,

Copyright© マリア様の愛読書 , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。