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SF 書評

【ブックレビュー】夏への扉(著:ロバート・A. ハインライン)

更新日:

【作品情報】
 作品名:夏への扉
 著者:ロバート・A. ハインライン
 ページ数:383
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 猫好きにおススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : タイムトラベル系作品が好きな方

 

■作品について

最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられた主人公のダン。
打ちひしがれていたダンは、冷凍睡眠保険を目にして・・・・
ハインラインが届ける、今もなお残る名作

■良かった点

冷凍睡眠、タイムトラベルを扱ったSF作品ではあるが、根底にあるのはSFというよりも一種のエンタメ作品。
主人公のダンは研究者であり発明家。
だが、ただし経営やらなんやらには疎く、こつこつと自分の仕事に没頭していたいタイプ。
そんなダンだから、罠にはまってしまう。
恋人に裏切られ、発明をだまし取られ、落ちこむダン。
この作品は、裏切りと騙りによってどん底に落とされた男が立ち上がり、復活を果たすある意味王道の物語である。
だからこそ読みやすいし、主人公のダンに肩入れもしやすい。

冷凍睡眠で未来に行って色々なことを知り、タイムマシンで過去に戻って裏切りと騙りに対抗する。
この手の話は色々と作られているが、この「夏への扉」があってこそであろう。
なんといっても発表されたのが1956年である。
そんな昔に発表された作品にも関わらず、今読んでも面白さが損なわれることはないのが素晴らしい。
即ち、面白さの普遍性を備えているということ。
SFではあるけれど難しいことはなく、主人公とヒロインの活劇ものとして楽しめる。
もちろん、タイムパラドックスなども考えることが出来る。
そして猫のピートの活躍も可愛さもある。

こんな古い作品面白いの?
などという偏見は捨て、前提知識ゼロから読みましょう。
ドキドキ、ワクワク、そして最後はすっきりと爽やかになれる読書体験ができますよ。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

まあ色々と言われているところはあるが、この主人公はロリコンなのだろうか・・・・
何せヒロインの少女は11歳・・・・

 

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感想(0件)

夏への扉

 

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