こんにちは、神門です。
今回で3回連続の『女神転生』について、そして今回で一区切り? です。
その1ではゲームプレイに至る前のことを記し、前回のその2ではは原作小説についてちょいと書いたわけですが、まあそこがむしろメイン(え?)
いやいや、ゲームの方でも当然ながら色々と衝撃を受けましたよ。
まずはFCとして初の3DダンジョンRPGだったということ(多分)
『ウィザードリィ』の発売は1987年の12月なので『女神転生』より後です。
その前に存在したのは『ポートピア連続殺人事件』と『がんばれゴエモン!からくり道中』くらいではないでしょうか。
私も3Dダンジョンをプレイしたのはその2本くらいで、ゲーム全編が3Dダンジョンというのは初だったと思います。
まー3Dダンジョンというのは分かっていたことですし、ここであーだこーだ言うことではないでしょうけれど、マップを覚えるのはしんどかったですね!
プレイを始めると、主人公たちのパラメータを自分で振り分けることが出来る!
これも新しく、どのパラメータの割り振るかを考えるのも楽しかった。
もちろん、レベルアップしたときも。
この時はパラメータ上限が20で最終的にはみな同じになってしまうのだけれど、特定の能力特化の主人公を自分の意思で成長させられるというのはプレイヤーの性格も出て良かった。
3Dダンジョン、敵と会話して仲魔にして戦闘に参加させる、悪魔合体。
この辺は事前知識として仕入れていたことであるので、プレイしている中で楽しくはあろうとも新たな衝撃を得るという部分ではありませんでした。
では何が衝撃だったかというと、BGMです!
いやー、『女神転生』のBGMは本当に衝撃だった。
別に比較する必要はないのですが、それまではどうしてもドラクエのような音楽か、そうでなければアクションやシューティングなどでも明るい曲調、勇壮な曲調が耳に慣れていたわけです。
ゲームが始まってミコンの街からダイダロスの塔の内部に入って、そして敵とエンカウント。
途端に流れ出す、激しいロック調のBGM! というかメタル!?
なんじゃこの音楽ぅ!?
と、たまげたというかなんというか、凄まじく格好良く盛り上がる!
ファミコンゲームにおそらく初めてロック・メタルを取り入れたのがこの『女神転生』ではなかろうか。
ロックとかメタルとか、現代程は認知されていなかった時代ですよ、1987年なんて(多分)
1987年といえばそう、BOOWYの『MARIONETTE』が一般でヒットし、そして解散宣言された年(またBOOWYかい)
そういう意味では、ちょうどロックが日本でもこれから盛り上がるぜ! というタイミングだったのかもしれない。
いやー、今でもこの初代女神転生の戦闘BGMは最高で、しばしば頭の中で無限ループ再生しちゃいます。
また『女神転生』のBGMといえば邪教の館の荘厳そうな怪しげな曲。
悪魔合体なんてことをする、まさに邪教なわけですから、明るい曲も激しい曲もダメ、単に暗い曲でもない。
自分がいかにも、これからイケナイことをします、と思わせてくれるような曲がいいのですよ。
サントラでのパイプオルガン演奏なんか、まさにコレ! といったところです。
ゲームミュージックに関してはまた別コラムで語りたいと思いますので、とりあえずこの辺にしておきます。
更に1990年に発売された『女神転生Ⅱ』は、また新たな衝撃を与えてくれました。
シリーズもので1から2になるとシステムが大きく変わることが多いです。
- ドラクエであればソロから3人パーティに
- FFであればステータスの成長、熟練度、物語の展開により入れ替わるパーティメンバー
しかし女神転生の変化の方向はシステムというより、シナリオ変化であり世界観の確立!
もちろん他の作品だってシナリオは新たなものになりますが、物語のスタートが、最終核戦争により壊滅し悪魔に支配された近未来の東京を舞台ということで、サイバーパンクなイメージを喚起させながらも伝奇の雰囲気も残し。
そして神・魔王を巻き込んだ世界観で自分(主人公)は何を是とするかといったマルチエンディングを採用。
YHVHを登場させちゃうとか、本当にコレ大丈夫なの!?
と思わせられる、ⅡになってⅠよりさらにカルトでマニアックな方向に舵を切る所が素敵すぎました。
真に続く世界観はこのⅡで既に基礎ができあがっていたわけです。
タイトル画面からそれを感じさせてくれますからね。
- ドラクエのOPの勇壮さ
- FFのOP、クリスタルを連想させる神秘さ
そんなのとは対極的に、重く、暗く、腹に響いてくるかのような重低音。
- ドラクエやFFが、「これから何が始まるんだろう??(ワクワク)」
なのに、
- 女神転生は、「・・・これから何が始まるんだろう・・・(え、ちょっ)」
字面は同じでも、まるで違う。
STARTボタンを押す前から楽しみすぎる。
あとはやっぱり、武器に「銃」が登場すること!
敵に応じて剣か銃か魔法かを選ぶわけですが、神話に登場する神や精霊達に対して銃をぶっ放すという所業!
この頃から既に作品中でカジノもあり、そのカジノもドラクエなんかのラスベガス的な明るいカジのとは違い、あきらかにヤバい系の裏カジノです。
ドラクエ、FFがFCに広げてきた剣と魔法というファンタジーなRPGに真っ向からぶつかっていくその姿勢!
どこから見ても360度、中二病を発症させるぜ、という意気込みにしか見えません。
そして、そこにシビれる!あこがれるゥ!
Ⅱは原作小説とは完全に切り離した物語となっていますが、だからこそ『女神転生Ⅱ』によって後の『真・女神転生』シリーズにつらなる土台が作られたのだと思います。
悪の魔王を倒す勧善懲悪の王道RPGも大好きです。
でも、その王道に真っ向から立ち向かった『女神転生』という作品はもっともっと大好きです。
”神の否定”
そんなテーマに家庭用ゲーム機で初めて挑んだ作品ではないでしょうか。
この後、SFCにハードを移して『真・女神転生』シリーズが始まるわけですが、それはまた別のところで記したいと思います。
そっちはそっちでまた色々な思いがありますのでねぇ。
3回に分けて色々と書き連ねてきましたが、自分の人生を変えたゲームだというのが少しでも伝わればと思います。
伝わったところで何がどうなるんだというもありますが、きっと世の中には同じような方もおられると思います。
また、他の作品で自分の人生を変えたゲームはコレだ!
と思い出されたりもするかもしれません。
思い入れの強いゲームのことって、いくらでも語り続けていられるし、楽しいものです。
そんな思いを共有できると楽しいです。
まとめると、『女神転生』はエログロで中二心をくすぐりまくる、思春期の少年に多大な(あまり良くない方向に)影響を与えるゲームということです!
・・・・あれ、違う?
あ、ちなみに。
女性悪魔がみんなセクシーでほぼ裸っていうのも、少年には影響が大きいのかもしれません!
乳首も1ドット描かれており、当時のFCとしてよくチェックを潜り抜けて発売されたものです・・・
↓↓↓よろしければポチっとお願いします。
にほんブログ村