こんにちは、神門です。
前回の『ソウル&ソード』に続いて、隠れた名作というか、客観評価は7点だけど主観的自己評価は9点、的な作品です。
といっても本作は「ゲームセンターCX」などでも有野さんがプレイされていたりもして、知っている人はそれなりにいるかな?
という作品です。
そう
セプテントリオン
デビルサバイバーのボスキャラじゃないですよ?
私はこの作品を事前に(多分、ゲーム雑誌で)知った際、もうすぐに購入を決めましたね。
だってこれ、完全に
ポセイドン・アドベンチャー
じゃないですか。
もう、面白くないわけがないですよ!
ねえ、ジーン・ハックマン!
ということで今回は、『セプテントリオン』の魅力を改めて語りたい!
あれ、ゲームの説明がない?
まあ、いいでしょう。知っているでしょう。
このゲームは、沈みゆく転覆した豪華客船からの脱出を目指したアクション・アドベンチャーです。
脱出といっても主人公はただの人間、マリオやソニックのような運動能力はなく、高いところから落ちたり、炎に巻かれたらあっさり死にます。
さらに、船内に生き残った人を助けて引率したり見捨てたり、脱出も一筋縄ではいきません。
そんなこの作品の一番の見どころはなんといっても!
SFCの回転機能を最高に活用したゲームだ、とういところです。
FCからSFCにパワーアップして追加された機能が、「拡大・縮小」と「回転」機能でした。
「回転」機能とはその名の通り、画面を回転させる機能です。
ゲームの中で効果的な演出として使用している作品はもちろん沢山あります。
でも、この『セプテントリオン』ほどゲームに必要な機能として使用している作品はないのではないかと。
なんたって、転覆して左右に不規則に傾く船を演出!
素晴らしいわー。
オープニングでゲームタイトルを回転させながら表示させるより、よほど回転機能を活かしている。
アクションゲームで画面を傾けたりしていたりもするかもしれませんが、このゲームは設定上、絶対に必要だから回転機能を活用しているのです。
むしろ、回転機能が備わったからこそ作成されたといっても過言ではありません。
そしてこの回転機能がゲームをより一層面白くしている。
ただでさえ、ゲーム開始の状態がさかさまになった船内。
それだけで迷路の様相を呈するのに、傾いて角度がつくことによって、今、通ってきた道が通れなくなる。
逆に、行けなかった場所に行けるようになる。
あるいは傾きによって、ただの通路が落ちたら死ぬような高さを誇る場所になる。
素晴らしいアイディアですよ。
アイディアだけでもこれだけ面白くなる作品の代表ですね。
更にこのゲームを面白くしているのは、操作性の悪さです!
え、操作性が悪くてなんで面白いかって?
やってみれば分かります。
この作品のキャラが、マリオやソニックのような動きが出来たら、いくら転覆した船内だろうとどこでも自由に動いて、簡単に生き残った人を救出して脱出出来ちゃいますよ。
でも現実はそうではない。
主人公も生き残った人もただの人でスーパーマンなんていない。逆さになった船内では、移動だって自由にままならないはずです。
それを表している操作性の悪さ!
考えてもみてください、自分自身、思ったようになんて動けないでしょう。
運動会ではりきって骨折しちゃうお父さんなら気持ちが分かるでしょう、人は、自分が思っているほど動けないんです!
自分自身がそうですから、ましてや他人なんて更に思うように動いてくれるはずがありません。
主人公が途中で説得したりして一緒に脱出を目指す人たちのAIが馬鹿なのも、そのためです!
思い通りにならない、なんでそっち行くの! 死にたいの!?
そう思いながら、時に声に出して罵りながら、それでも見捨てることは出来ずに辛抱強く支持して引き連れていく。
人間だから疲れもするし、気が付いたら体力のない人は遅れて見えなくなっているし、ホントにもう!
で、そんだけ苦労しながら引き連れていても、あっさりと死んじゃう。
その断末魔!
SFCだから、まだキャラクターボイスとか入っていません。
代わりにあるのが、悲鳴、断末魔です。
このね、
男性の、あ゛ぁ゛ーーーーーーッ!!
というような悲鳴、さらに
女性の、ヒァァ゛ーーーーーッ!!
とでも表現したくなる断末魔がまた秀逸で、すんごい罪悪感を抱きます。
そうか、人って絶望を感じて死んでいく際にこんな声を出すんだと思わされました。
もちろん、絶望的な状況に置かれて生き残った人たちの人間ドラマも見逃せません。
ということで、どこをとっても面白さしかない『セプテントリオン』
どこかで出来ないかなー、ダウンロードとかで。
1時間で転覆するから、プレイ時間も丁度良いのですよね。
そしてプレイするにあたっては必ず、「ポセイドン・アドベンチャー」を観ましょう!
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