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安堂ミキオ氏の『はたらくススム』2巻の感想。癒しが欲しい人は是非

更新日:

 

こんにちは、神門です。

企業で働いていれば人は定年を迎えます。
また結婚をしていれば、伴侶をなくすということもあります。
ずっと身を粉にして働いてきたサラリーマンが定年して奥さんも亡くしてしまったらどうなるでしょうか。

本作、「はたらくススム」はそんなサラリーマンの定年後の生き方を描いた作品です。

 

作品情報

作品名 はたらくススム
著者 安堂 ミキオ
出版社 講談社
紹介対象の巻 2巻
ジャンル はたらくおじさんの姿に癒される系

 

作品の感想

 

主人公の長谷部進(66歳)は定年退職後に長年連れ添った妻を亡くし、呆然とした日々を過ごしていましたが、一人娘に疎ましがられて清掃員のアルバイトを始めたところ、その職場が風俗店だった!

ということで、長年真面目に働いてきたススムの、初めての風俗店体験(働き手として)を描いています。

1巻では、風俗店に嫌悪感を拭えないススムが、風俗嬢と触れ合い、サラリーマン人生では得られなかった学びを得ていく姿が丁寧に描写されていましたが、2巻でもその流れは変わりません。

お店の中で自分の立場を確立していくススム。
それは決して狙ったものではなく、あくまで仕事に真摯に向き合う姿が自然とそうさせています。

お店で働く、娘よりも若い風俗嬢のことを真剣に考え。

どうすれば風俗嬢が気持ち良く働けるのか。

お客さんが喜んでくれるのか。

とにかく、誠実に向き合う姿が読んでいて心地よいです。

店で働く女の子にも真摯に対応する

 

「はたらくススム」 2巻 安堂ミキオ氏/講談社より 引用

 

太ってきた風俗嬢のダイエットに真面目に付き合い。

働いているけれど風俗店のことを知らないといけないと、他の風俗店を回ってサービス状況を調べたり(ススム本人はその手のサービスは受けず、風俗嬢と話すだけ)
新しく入ってきた新人社員(男性)と打ち解けようと頑張ったり

ダイエットにも真剣に、そして一緒に取り組む

「はたらくススム」 2巻 安堂ミキオ氏/講談社より 引用

 

本当に、なんだろう、癒されます!
風俗店での仕事の物語なんだけれど、いやらしさは感じません。

そこにいるのは、働く風俗嬢も、お店に来るお客さんも、一人の人間として描かれています。
働くのには理由がある。

お店に来る理由も人それぞれ。

そう、きちんと人が描かれているのです。

他の風俗店に行ってみて調べるススム。その人柄は、確かに他の人にも通じている。

 

「はたらくススム」 2巻 安堂ミキオ氏/講談社より 引用

 

はたらくおじさん・ススムの姿に、同世代や退職が近い人は共感をするかもしれませんし、若い人が読んでもこんなおじさんだったら応援したくなると思います。

2巻の最後では続きが気になる展開に。

仕事に疲れた時、生活に疲れた時、多忙さに疲れた時。
そんな、癒しを求める人には特におすすめの一作です!

 

 

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