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エンタメ 書評

【ブックレビュー】放課後、ファミレスで、クラスのあの子と。2(著:左リュウ)

更新日:

【作品情報】
 作品名:放課後、ファミレスで、クラスのあの子と。2
 著者:左リュウ
 ページ数:244
 ジャンル:エンタメ
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ファミレス同盟度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : 可愛いヒロインが好き

■作品について

放課後、ファミレスで、他愛もない話をするだけの関係《ファミレス同盟》を結んだ俺と加瀬宮小白。
一緒に遊ぶ予定を立て、楽しみにしていた夏休みは――予定外の小白の家出と共に始まることになった。

家族との不和。それが家出の原因であり、小白がファミレスに逃げ込んだ理由。だから俺と小白は二人きりの逃避行を始めた。
海に温泉に、もちろんファミレス。この夏は予定通り楽しい思い出で埋めたいんだ。

でも、現実は俺たちを逃がしてはくれない。家族に追いつかれ、ついに向き合わなきゃいけない時が来た。
困難に立ち向かう小白、覚悟を決めた小白。
そんな彼女は逃げ続ける俺とは大違いだけど、だからこそ、眩しくて、綺麗で、俺は――そんな彼女が欲しいと思ったんだ。

■良かった点

1巻がまずまず良かったので2巻を手に取る。
小白の家族との不仲(母、姉)が原因で、主人公と共に二人で家出しての逃避行。
その中で、お互いがそれぞれお互いのことを大事だと改めて思い、近づいていく距離。
小白は可愛いし紅太は小白を受け止める。
小白を甘やかしつつ、それでも小白が前を向けるように支えようとしている姿も見て取れる。
一方で紅太自身はなかなか現実と向き合おうとすることができない。
小白が凄いと思ういっぽうで、自分自身の不甲斐なさが情けなくもなるのだと分かる。
そんな二人だからお互いに気持ちよくなれるのだろう。

あまり健全な関係とは思えないが、今は二人とも幸せなんだろう。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

なんだろうかなぁ。
うまく言えないんだけど、2巻になって個人的にはイマイチと感じてしまった。
二人が互いを思うのは分からなくもないが、境遇的に共依存の関係に感じる。
まあ、そうなるよな、と。
だからイマイチ感情移入できなかったのかもしれない。
互いに支え合っているのではなく、寄り掛かり合っているだけに見えるんだよなー。
それが悪いというわけじゃないかもだけど、お互いに甘やかし合っている関係だから、そこまで気持ちよく見られないのか。

 

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