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ミステリー 書評

【ブックレビュー】逢魔が刻 腕貫探偵リブート(著:西澤保彦)

更新日:

【作品情報】
 作品名:逢魔が刻 腕貫探偵リブート
 著者:西澤 保彦
 ページ数:188
 ジャンル:ミステリー
 出版社:実業之日本社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 手ごたえのあるロジック度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : ロジカルに推理したい

 

■作品について

櫃洗(ひつあらい)市一般苦情係に所属する腕抜探偵。
その腕抜探偵を「だーりん」と慕う女子大学生の住吉ユリエ。
そんな櫃洗市で発生したミステリーを取り扱ったミステリー短編集。

■良かった点

腕抜探偵シリーズです。
今回は4本の短編が収録されていて、いつも通りの安楽椅子探偵というか、情報をもとにした推理を炸裂させてくれます。
といっても、今作ではユリエが中心となっており、腕抜さんの活躍は少ないんですけれどね。
でも、4つの短編についてはそれぞれなかなか、ミステリーとして楽しませてくれます。

個人的に好きだったのは、表題作でもある『逢魔が刻』
父親が亡くなったため、子供の頃に暮らしていた村に久しぶりに帰郷しようとした大学職員が、そこで出会った事件。
そこから導き出される意外な結論。
ラストも含めて結構、好みであった。

そして腕抜さんが活躍?の4編目、『ユリエの本格ミステリ講座』
「親族が関わった殺人事件を題材にミステリ小説を書いてみたい」と大学の友人に相談されたユリエ達は、その話をを聞いて事件の真実を推理する。
その、謎の解明の仕方とか。

提供された情報をもとに、色々と補完してロジックで推理していくいつもの西澤さんミステリーは健在。
あー、なるほどと思うか。え、そうなの? と思うか。
証拠集めとかないだけに、ロジックに納得できるかどうかなんだけど、本作は良いと思います。

まー、相変わらず、不倫と浮気とLGBTオンパレードの登場人物ばかりなので、そんな人たちばかり出てくるというか、そういう人しかいないような作品はどうなのと思わなくもないですが(笑)
それは、昔から読んでいるので心構えできているので問題ありません。

あと、いつもの難解苗字が少ないので読みやすいと思います(笑)

■ここが改善できるともっとよかったかも?

タイトルが腕貫探偵リブートなのに、その肝心の腕抜探偵が出てくるのが最後の一編だけ!
ちょいちょい、それはないんじゃない? といった感じ。
まあ、シリーズとして腕抜を入れないわけにはいかなかったのかもしれませんが。
ちょっと騙され感がありますよ。

3話目に至っては、腕抜さんどころかユリエも登場しないとか!

 

 

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