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【ブックレビュー】江神二郎の洞察(著:有栖川有栖)

更新日:

【作品情報】
 作品名:江神二郎の洞察
 著者:有栖川 有栖
 ページ数:469
 ジャンル:ミステリ―
 出版社:東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 読みやすさ度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : シリーズ好きの人

■作品について

恐ろしくて歪んだ世界に五つの物語が私たちを導く。

英都大学に入学したばかりの一九八八年四月、ある人とぶつかって落ちた一冊――中井英夫『虚無への供物』――が、僕、有栖川有栖の英都大学推理小説研究会(EMC)への入部のきっかけだった。
アリス最初の事件ともいうべき「瑠璃荘事件」、著者デビュー短編「やけた線路の上の死体」、アリスと江神の大晦日の一夜を活写した「除夜を歩く」など、全九編を収録。
昭和から平成へという時代の転換期を背景に、アリスの入学からマリアのEMC入部まで、個性的なEMCメンバーたちとの一年を瑞々しく描いた短編集

■良かった点

学生アリス、江神二郎シリーズの短編集。
長編のような重厚な殺人事件ではなく、学生生活の中で発生したいわゆる日常の謎的なものを解き明かしていく。
流れも、アリスが大学に入学して推理小説研究会に入るところから一年間を順に展開していく。
その中で江神を始めとする三人の先輩たちの素の顔がより詳細に見えてくる。
また、マリアとの出会いというか、マリアがEMCへ入部するところとかも。

短篇については、それぞれがよく描かれているし、その短篇の中で推理小説を始めとする雑学とかも盛り込まれている。
昭和の大学生たちの生活、っていう感じも伝わってくるし、そういう意味でも楽しめる。
長編作だと、どうしても事件と謎解きがメインになるので。
まあ、常日頃からこんな面倒くさい事ばかり考えていたり話していたりする学生というか先輩後輩ってのもどうかと思うけれど(笑)
それもまた、この研究会らしいし、だからこそ少人数でしか成り立たないというのもあるだろうし。

京都を舞台なので、京都らしさとかも日常の中で描かれるのもまた新鮮か。
ゲーム的な推理というか、論理の飛躍というか、そういうのも受けるけれど、思考が柔軟ともとれるか。
自分だったらこんな推理できないですね(笑)

■ここが改善できるともっとよかったかも?

短篇は短篇で楽しめますよね。
重厚な長編を待ち望んでいる人も、これで一休み。
というか長編の5作目は出るんでしょうかね?

 

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