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【ブックレビュー】回樹(著:斜線堂有紀)

更新日:

【作品情報】
 作品名:回樹
 著者:斜線堂有紀
 ページ数:272
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 凝ってる度 : ★★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 設定が面白いSF短編集を読みたい

■作品について

斜線堂有紀、初のSF作品集
真実の愛を証明できる存在をめぐる、ありふれた愛の顛末を描く表題作
骨の表面に文字を刻む技術がもたらす特別な想い「骨刻」
人間の死体が腐らない世界のテロリストに関する証言集「不滅」
百年前の映画への鎮魂歌「BTTF葬送」他全6篇

■良かった点

斜線堂さんのSF短編集です。
6つの物語が収録されており、それぞれ趣向を凝らした作品になっています。

死んだ人の死体を取り込んでしまう謎の回樹を巡る物語。
人間の死体が腐らなくなった世界で、人の死体をどうするかというところを描いた物語。
宇宙人によってある黒人と白人が入れ替わってしまったことを端に発する物語。

等々、どれもこれも発想が面白い物語といえよう。
SFといってもガチガチのハードSFではなく、そういう設定としてのSFであり、そのテーマは人の死について扱ったもの。
そういう意味で、SFだからといって忌避する必要は全くない。
内容はあくまで、人と人であったり、人が抱く想いであったり、そういったものを主としているのだから。
文章も読みやすいので、短編ということもあり一本ずつ読んでいけばさっくり読める。

斜線堂さんはやっぱり、人の心情というか内面というか。
心の奥に抱いている何かを描き、表現するのが上手い作家さんだと思う。

表題作の「回樹」が最初にあり、その世界観を引き継いだ「回祭」で終わる。
その終わり方がまた、なんとも。
人の愛を描いて終わるが、切なく哀しい終わり方。
だけど、これぞって言う感じの終わり方でもあった。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

楽しく読めたんだけど、ズーンとくるまでのものには至らなかったか。
何が足りなかったかと言われると困るし、面白く読めたんだけど。
なぜか。

 

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