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アッチあい氏の『このかけがえのない地獄』の感想。良い百合もある歪な少女達が集う短編集

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こんにちは、神門です。

なかなか刺激的なタイトル、でも表紙は可愛い女の子。

果たしてどんな作品なのか気になるしかない、「このかけがえのない地獄」の感想です。

 

作品情報


作品の感想かけがえのない地獄。この響きが良いです。果たして、どんな地獄なんでしょうか、かけがいのない地獄って。本作は5つの短編がまとめられた単行本になっていますが、どの作品もなかなかに粒ぞろいです。そんな中で私がお気に入りなのは、「四番目のヒロイン」です。この作品は、いわゆる「ハーレムもの」の作品を皮肉にメタった感じの作品です。というのも、登場人物たちは、自分たちが「ハーレムもの」の作品の登場人物だということを知っています。

「このかけがえのない地獄」 アッチあい/KADOKAWAより 引用

そんな作品の主人公といえば、

  • 特に美男子でもない普通っぽい男の子
  • 鈍感で女の子達の好意に気が付かず
  • なぜかラッキースケベに巻き込まれる

そんなのがお約束。そして登場人物、ヒロインたちは、ラッキースケベを起こすために念入りに準備します。更衣室に間違えて主人公が入ってくるから、際どい脱ぎかけのところでスタンバイするとか。そうして発生したトラブル、アクシデントが実際の漫画作品となることを、彼女たちは本を読んで知るのです。なんとメタな展開。

「このかけがえのない地獄」 アッチあい/KADOKAWAより 引用

そこに登場したのが4人目のヒロイン。ところがこのヒロイン、本来は他の作品に出るはずが間違って来てしまった。だからヒロインっぽい行動はとらない。するとだんだんとモブ扱いになってきてヒロインの座から落ちそうになるので、仕方ないからラッキースケベイベントを起こそうか、なんて考えたりする。ハーレムもの作品を絶妙に皮肉っています。でもこの作品の良い点はそれだけではありません。実に良い百合なのです!何が良いかは、読んでのお楽しみ!

「このかけがえのない地獄」 アッチあい/KADOKAWAより 引用

他の作品も読みごたえあるというか、どこか捻られていて、予定調和で終わらない物語が展開されます。ほんわかとして読んで終わりじゃありません。歪ささえ感じさせるキャラクター、物語。そういう点に惹かれるならば、是非に手に取ってみてほしいです。

作品名 このかけがえのない地獄
著者 アッチあい
出版社 KADOKAWA
紹介対象の巻 1巻
ジャンル 可愛い女の子の歪な感情と行動を楽しむ
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