こんにちは、神門です。
久しぶりに再会した親友(男)が、美少女になっていた!?
TS作品の期待の一作、『カレとカノジョの選択』2巻の感想です。
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『カレとカノジョの選択』1巻の感想。相方が性転換してしまった側からの視点で描くTS
こんにちは、神門です。 ある日、急に男から女になってしまった! TSものとしての一つのパターンです。 超常現象にしろ、特殊な病気という設定にしろ、いきなり性転換してしまえば戸惑うもの。 ...
作品情報
作品名 | カレとカノジョの選択 |
著者 | 緒原 博綺 |
出版社 | KADOKAWA |
紹介対象の巻 | 2巻 |
ジャンル | 青春系TS(?) |
作品の感想
前巻で、主人公、和真の前に美女として登場した親友、遥。
いきなり女になってしまった親友に戸惑いつつ、行き場のない遥かに自分の部屋を貸し出して奇妙な共同生活が開始。
しかし、かつては男とはいえ今は美少女。
一緒に暮らしていて気にならないわけがない。
悩んでいる和真はバイト先の先輩、雫に相談することに。
相談のお礼に夕飯をご馳走することになったのだが、向かった先で出迎えてくれたのは、なんとその店でバイトしている遥。
さらに遥のバイトの先輩の優は雫の彼氏なんだけど、優もまた遥と同様に「後天性雌雄転換病」で女性になってしまった元男性だという。
ややこしさの広がっていく第2巻!
「後天性雌雄転換病」の先輩である優に話しを聞いて、色々と考え始める遥。
面白いのは「後天性雌雄転換病」になると、内面の性別も次第に変わっていくというもの。
女になれば女に、男になれば男に、内面的なものも変わっていくのが当たり前というTS作品なわけです。
他のTSだと、女になっても心は男のまま。
だけど、女として扱われていくうちに・・・なんて展開もありますが、本作では性別にあわせて変わるのが普通。
即ち、女になったならば、恋愛対象も次第に男性になっていくのが当たり前、ということ。
そういう考えは、意外と珍しいかも?
でも、もちろんそれが正解というわけではない。
性別が変わろうと、自分自身のココロは自分が決めてよいはず。
そう、優は遥を諭してくれます。
ちょっと、遥の考え方が変わった一幕、なのかもしれません。
「カレとカノジョの選択」 2巻 緒原 博綺/KADOKAWAより 引用
それはそれとして、日々の生活は進んでいきます。
今まであまり描かれていませんでしたが、和真は大学生であり、大学に通っています。
大学には当然友人やら、サークル仲間がいるわけで。
そうなると出てくるのが、恋愛です。
どうやら、和真のことを憎からず思っている後輩女子もいるようで・・・?
しかし、そこで問題発生。
和真と遥が一緒にいるところ(手を繋いでいるところ)を目撃されており、彼女がいると勘違いされます。
幼馴染と言っても信じてもらえるはずもなく、「後天性雌雄転換病」であることを勝手に言いふらすわけにもいかず、誤解はとけず後輩女子ちゃんはガッカリ。
ちなみに朴念仁の和真は、後輩ちゃんの思いになど気付いているはずもなく。。。
「カレとカノジョの選択」 2巻 緒原 博綺/KADOKAWAより 引用
後輩ちゃん、どうする?
と思っていたら、その後輩・藍華と遥が遭遇!
電車内で藍華がトラブルに巻き込まれているのを遥が助けたことから二人は接近遭遇。
助けてもらったお礼にと、休日には二人で会ってお茶したりと仲良くなって。
遥は女になり、内面も徐々に女になっていくとはいっても、まだそこまでは至っていません。
藍華のことが気になる遥ですが、遥には好きな人がいることをしり、ならば仲良い友達でいようと。
この辺は、女同士だからこそ友情関係を続けていけるのかも。
なんて展開で進むわけもなく。
遥と藍華の間には和真がいるわけで、さてどうなる?
藍華の好きな人が和真だと知って、遥の気持ちに変化が訪れるのか。
和真は藍華の気持ちを知ることになるのか。また、知った時にどういう思いを持つことになるのか。
「カレとカノジョの選択」 2巻 緒原 博綺/KADOKAWAより 引用
今までの描き方からしても、ドロドロした恋愛モノになっていくとは思えませんが、気になるところ。
個人的には、やはり和真と遥に幸せになってもらいたいところですが、さて?
今巻でも、遥とちょっと喧嘩しちゃって気まずくなったりとか、そういうところとかもいい感じだし。
元が男だとかは考えない!
今は美少女だから!