【作品情報】
作品名:負けヒロインが多すぎる! (6)
著者:雨森たきび
ページ数:328
ジャンル:エンタメ
出版社:小学館
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
今回の負けヒロイン度 : ★★★★★★★☆☆☆
こういう人におススメ! : シリーズ好きな人
先輩たちが卒業していく、春。
焼塩がこっそりと俺に耳打ちする。
「ぬっくん。あたしとデートしよっか」
……まさか、自分の高校生活にそんなイベントが起こるとは。
竹島水族館での初デート、やっかい娘たちとの攻防。
けど、そのときの俺は分かっていなかった。焼塩の抱えるもの、心の揺らぎ。
そしてまさか、彼女との“退部をかけた”100m一本勝負が待ち受けているなんて――。
三年生の先輩たちが卒業する春に、温水達にも少しずつ変化が?
それを生み出すべく動き出してきたのは、焼塩。
なんと、温水に対して明確に「デート」と言ってお誘いをしてくる。
だけど当然、ただただ甘い話ではなく、そのデートを誘ってきた焼塩の思いには裏もあったりして。
また、二人のデートのことを知って、八奈見や小鞠も黙っているわけもなく。
明確な恋愛模様ともちょっと違うけれど。
だけど、確かな思いもあったりはするわけで。
温水の鈍感力は相変わらずではあるけれど、それは本人の性格にもよるところで、決してただの鈍感なだけではない。
焼塩のことを思ったり、文芸部のことを考えたり、他人のことを考えて他人のために動ける男。
ただ、自分のことには疎い。
女子との恋愛に憧れや羨望はあるし、意識もする。
だけど、そこから先に進まない。
それを打破するのは誰になるか。
次の巻では進級し、新一年生として新たなキャラが登場するのだろうか?
その辺にも期待しつつ、正ヒロインは志喜屋さんでお願いしたい。
くそ、温水、役得過ぎるだろ!
欠点というのはないかな。
滅茶苦茶強い、ってものがないかも?