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エンタメ 書評

【ブックレビュー】月曜日の抹茶カフェ(著:青山美智子)

更新日:

【作品情報】
 作品名:月曜日の抹茶カフェ
 著者:青山美智子
 ページ数:221
 ジャンル:エンタメ
 出版社:宝島社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 マーブル・カフェに行きたくなる度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 人と人の繋がりでほっこりする物語が好き

■作品について

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。
その「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日に、1度だけ「抹茶カフェ」を開くことに。

ツイていない携帯ショップ店員と愛想のない茶問屋の若旦那、
妻を怒らせてしまった夫とランジェリーショップのデザイナー兼店主、
恋人に別れを告げたばかりのシンガーと実家の祖母と折り合いが悪い紙芝居師、
時代に取り残されたと感じている京都老舗和菓子屋の元女将と自分の名字と同じ名前の京菓子を買いにきたサラリーマン……。

この縁は、きっと宝物になる――。

■良かった点

『木曜日にはココアを』の続編。
といいつつ、『木曜日にはココアを』を読んでいないのに読んでしまいました!
仕方ない、図書館本で前作は貸し出し中だったのだから!
それでも問題なく楽しめました。

12の短編が収められている。
タイトルの「抹茶カフェ」で展開するのかと思いきや、そういうわけではなく「抹茶カフェ」が描かれるのは最初と最後がメイン。
青山さんの作品だけに、読んでほっこりさせられるというか。
人と人との関係性とか、ちょっとした不思議な縁とか、考え方とか。
人と関わることで自分が思い込んでいたこととは違うことに気が付ける。
そういうものを押しつけがましくなく描いているというか。
もちろん、そんなことを考えずに雰囲気を楽しむのも良し。
読みやすく、一つ一つが短いのでさくっと読めちゃうのも良いですね。

これ、前作と共通の人は出ているんですよね(さすがにマーブル・カフェ関連の人は同じかな)
そういうつながりも楽しめたのかな。
でも単体でも間違いなく楽しめます。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

劇的に何かあるわけではないので、あくまでそういうお話です。

 

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