https://bookmaria.com

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

ミステリー 書評

【ブックレビュー】天狗屋敷の殺人(著:大神晃)

更新日:

【作品情報】
 作品名:天狗屋敷の殺人
 著者:大神晃
 ページ数:336
 ジャンル:ミステリ―
 出版社:新潮社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ヒロインの魅力度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : ちょっと変わった設定のエンタメミステリーを読みたい人

■作品について

ヤンデレな恋人・翠に、婚約者として無理やり連れていかれた彼女の実家は、山奥に立つ霊是(りょうぜ)一族の“天狗屋敷”だった。
失踪した当主の遺言状開封、莫大な山林を巡る遺産争い、棺から忽然と消えた遺体。
奇怪な難事件を次々と解き明かすのは、あやしい「何でも屋」さん

「いつかまた会えたらいいね」

夏が来るたび思い出す、あの陰惨な事件と、彼女の涙を。

■良かった点

「天狗屋敷」とも呼ばれる、地方の山奥に立つ霊是(りょうぜ)一族の家。
その地で起きた当主の失踪からの遺産争い、そして発生する殺人事件。
一族に連なる女の子の恋人である主人公は、恋人の付き添いで訪れたその地で事件に巻き込まれる。
探偵役は、「何でも屋」を営む怪しい男(主人公のアルバイト先)

設定は色々と盛り盛りで、帯には横溝正史へのオマージュ、犬神家の一族を思わせるとありますが、そこまで陰惨なものではない。
キャラや文章がライト寄りということもあり、むしろ明るくすら感じる。
ミステリ―としては、結構な分かり易い伏線というかヒントが描かれている。
わざわざそんなことを描くということは、これ何かあるのかな。
少なくともこの人怪しいよね、みたいな。
実際のトリックは、そんな上手くいくんか?
みたいなのではありますが。

物語を面白くしているのは、主人公のヤンデレな恋人の翠ではなかろうか。
言動は確かにヤバくてヤンデレそのものなのだが、なぜか可愛さも感じてしまう不思議な感じ。
魅力的でもあると感じる。
主人公や探偵役よりも、むしろ光っていたと思うよ。
まあ、実際に付き合いたいかというと、それはないかもだけど(笑)

謎解き、ミステリーというよりはライトなサスペンスもので楽しむ感じ。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

翠と別れさせてしまうのは悪手では?
彼女がいると、仮にシリーズ化された場合は物語展開に使いやすい気がするけれど。

 

↑アマゾンリンク↑

 

応援クリックいただけると幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

アドセンス1

スポンサーリンク

アドセンス1

スポンサーリンク

fam8インフィード広告2×4+5連

-ミステリー, 書評
-, , , , ,

S