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エンタメ 書評

【ブックレビュー】タスキメシ 箱根(著:額賀 澪)

更新日:

【作品情報】
 作品名:タスキメシ 箱根
 著者:額賀 澪
 ページ数:309
 ジャンル:エンタメ
 出版社:小学館

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 熱くなれる度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 青春スポーツモノ好きな人

 

■作品について

かつて陸上選手として故障し挫折した早馬。
大学卒業後、いったんは就職したものの、将来、管理栄養士としてスポーツに関わりたいと考えていた早馬は、紫峰大学駅伝部のアシスタントコーチとなって箱根駅伝出場を目指すことにした。
故障で挫折し、走れない辛さは誰よりも知っている早馬。
大学を、学生達を、なんとしてでも箱根に出して走らせたいと願う。
やがて部員達も箱根に対する熱をあげていき、本気で箱根に出たいと願うようになる。

熱く、涙する青春スポーツ小説。

■良かった点

前作、「タスキメシ」で故障して挫折した早馬。

【ブックレビュー】タスキメシ(著:額賀 澪)

【作品情報】  作品名:タスキメシ  著者:額賀 澪  ページ数:301  ジャンル:エンタメ  出版社:小学館  おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆  料理美味そう度 : ★★★★★★★★☆☆   ...

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彼がその後、どのような生活を送って来たのか。
それに関しても本人の口から語られる。
それは決して良いことばかりではない、むしろ辛いことばかりだったけれど、それでも自分の選択に納得し、前を向いて進んで行けている姿が見られて良かった。

そんな早馬がやってきたのは、箱根駅伝の初出場を目指す紫峰大学駅伝部。
エースが一人いるものの、他の部員達は決して凄いわけではない、予選会もしたことがない、駅伝としては新参校。
部員達も、「箱根には出たいけど」と思っているけれど、どうせ無理なんじゃないかと心の中で思ってしまう感じ。
彼らは、自分たちが特別ではないと知っている。
大学を卒業したら殆どが陸上を辞める。実業団に声をかけられるほどの選手ではない。
そんな選手と比べたら・・・・
予選会ですら、そういう選手が沢山出るのだから。

だけど、MGCを間近で見たり。
早馬や、早馬の弟の春馬や、早馬の学生時代の友人である藤宮などともちょっと触れ合ったり。
「熱」を直に感じることで、彼ら自身の「熱」も高まっていく。

予選会。
発生するアクシデント。
でも、それを機により一丸と、本気となる部員達。

レース展開とか、派手なわけではない。
でも、箱根駅伝で実際に起きていることが描かれていて、読んでいるとそのシーンが目に浮かぶ。

早馬は作中で言います。

「努力は人を裏切るよ。ここぞというときに、裏切るよ」

努力して努力して、でも怪我をして選手として成績を残せなかった早馬がそう口にします。
それはそうです、箱根駅伝だって、予選会を通過できるのは10校だけ。
本戦でシードを取れるのは10校だけ。
下位の大学は、繰り上げスタートで母校の襷を繋げないこともある。

どんなに努力しても、これだけ頑張ったんだから襷だけでも繋ぎたい、そんな思いを簡単に裏切ります。
でもそれが事実であり、裏切られても、前を向いて走らなければなりません。

スポーツもの、駅伝、青春。
もう、これは確実に熱く、泣きたくなっちゃいますし、それを裏切らない一作。

一気にラストまでいっちゃいましょう!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

ないかなー。
あ、でも一つだけ。
仕方ないとはいえ、エピローグで東京オリンピックのシーンが出ちゃうのがね。

 

 

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