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エンタメ 書評

【ブックレビュー】成瀬は信じた道をいく(著:宮島未奈)

更新日:

【作品情報】
 作品名:成瀬は信じた道をいく
 著者:宮島 未奈
 ページ数:208
 ジャンル:エンタメ
 出版社:新潮社

 おススメ度 : ★★★★★★★★★☆
 成瀬にハマる度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 日々の生活を明るく楽しくしたい人

■作品について

成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。
「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。
個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?

■良かった点

成瀬あかりの第二弾!
待っていましたよー!

ということで、本作では5編が描かれています。
幼馴染であり相棒でもある島崎の出番が少ないのですが・・・
そのかわりに、成瀬に心酔する小学生、成瀬のバイト先のスーパーに来るクレーマー気質の主婦、成瀬の父親、観光大使でペアを組む女子大生。
様々な他の人の視点から成瀬あかりが描かれていく。
まあ、誰からみても成瀬は成瀬なんですけどね。
その中でも、父親視点だけはやっぱりちょっと違うかもしれませんね。
確かに成瀬は独特で、負けないように感じるけれど、父親からすれば可愛い娘であり心配にもなるのは当然のこと。
あの成瀬をごく普通に当たり前に心配する姿がなんとも新鮮な感じです。
母親は分かっているのか、そんな父親を少し冷めた目で見ている感じですが(笑)。

本作では大学生となった成瀬も描かれますが、だからといって変わっているわけではありません。
まあ、どんな大学生活を送っているのか気になるところではありますが。
ただ、高校生の時よりも勉強が楽しいというのは成瀬らしい。
また、観光大使になって、本気で大使の務めをこなしている姿も実に成瀬だ。
結局、何を読んでも成瀬だ、という感想になってしまうけれど仕方ないし、それで飽きないのが成瀬の魅力。

もちろん、島崎も当然、登場する。
大学進学を機に東京に引っ越してしまった島崎は、離れて初めて成瀬の大きさを実感する。
そして自分がいない間に成瀬と親しくなった人たちに嫉妬する。
まあ、当然ですよね。
でも、ちゃんとそれを受け入れるのも島崎だし、成瀬にとっても島崎は特別だっていうのもちゃんと描かれていますよ。
・・・特別、だよね?

前作で成瀬を好きになった人は、呼んで間違いなし!
まだ大学生ですし、もっと成瀬の快進撃を読みたいですね!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

まだまだ成瀬が読みたい!

 

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