【作品情報】
作品名:私の怪談師はポンコツ可愛い 1 怪談収集はデートに含まれますか?
著者:石川扇
ページ数:336
ジャンル:エンタメ
出版社:ホビージャパン
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
百合度 : ★★★★★★★☆☆☆
こういう人におススメ! : 少女達の百合テイストな青春が好き
幼い頃から霊感体質に悩まされてきた女子高生・白春青は、怪談師を目指しているという孤高の女子生徒・夏目咏に目をつけられ、『怪談収集を手伝ってください!』と頼まれる。
真夜中に二人で家を抜け出し、不穏な曰くが伝わる神社へ行くことになるが――
「青! 藁人形が大漁です!」「少しは危機感持てないかなぁ!?」
好き放題に暴走する怪談オタクに振り回されて、青の灰色の日常は明るく塗り替えられていく!!
霊能力者と怪談師――仲良しJKコンビが送る〝真夜中青春エンタテインメント〟ここに開幕!
何気なく手に取って購入して見たのだけど。
思いのほかあたりだった。
主人公は強い霊感を持つ少女の青。
その体質のせいで過去に辛い目にあっていて、周囲には隠すようにしている。
青の同級生で怪談師を目指している咏は青の体質を知って共に会談を収集することを求めてきて。
自分の体質が好きでない青だけど、なんだかんだと咏に巻き込まれて共に行動するようになって・・・
ホラー、百合、友情、というものが 詰め込まれているけれど、一番強いのは友情・青春ものだというところ。
青も咏もともに抱えているものがあり、それ故に学園生活、同級生達にうまいこと入れていない。
それが、お互いに関わり合うようになり、自分のことを少しずつ知られたり、相手のことを知って、距離が近づいて行って。
二人だけではなく他のクラスメイトとの関わりも出てきたりして。
世界が少しずつ広がっていく。
怪談収集をしながらそういうのが徐々に描かれていき、変化が分かる。
だけどそれも、やっぱり二人の関係が強まったから。
百合未満の友情。
更にホラーなんだけどコメディタッチでもあり。
よくよく考えれば怖い怪談、怪異現象も少し面白い感じに。
更に物語全体を通して隠されていたことが最後に展開され、思わずまた最初から読み返してみたくなるような要素も。
いや、楽しませてくれたし、また続きを読みたいとも思わせてくれました。
全般的に良かったと思います!