SF 書評

【ブックレビュー】ノーストリリア―人類補完機構(コードウェイナー・スミス)

更新日:

【作品情報】
 作品名:ノーストリリア―人類補完機構
 著者:コードウェイナー・スミス
 ページ数:511ページ
 ジャンル:SF
 出版社: 早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ク・メルの愛らしさ度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 人類の未来史に触れたい人

 

■作品について

銀河随一の富める惑星ノーストリリアで、ひとりの少年が地球という惑星を買い取った。
少年は地球へやってきて、冒険を重ね、自分の欲しいものを手に入れて帰ることが出来た。
それだけの話。
そう、少年が通り過ぎた、そんな日々の物語。

■関連レビュー
「スキャナーに生きがいはない (人類補完機構全短篇1)」
「アルファ・ラルファ大通り (人類補完機構全短篇2) 」

■良かった点

こりゃあもう、コードウェイナー・スミスです。
え、いや、そうとしかいいようがないのですみません。
スミスの中の唯一の長編でしょうか?
スミスの世界が炸裂しているのは言うまでもないことですが、そのため、こいつはスミスの作品を読んでいないとわけわからないことが沢山出てくるというか、読んでいた方がより楽しめる。

世界について、設定について、細かく書かれている作品に慣れている人にはなかなか入りづらいかもしれない。
単語について、技術について、システムについて、説明などは無い。
もう感性として受け入れられるか、そういうものだと頭ではなく感じろ、そういうものだ。

物語としては先述したように、少年が「本当に欲しいモノ」を求めての冒険を描いている。
なんというか・・・・他に言いようがないというか、内容を表現するのが難しい。
彼の作品は大抵、どれもそうだ。
読んでみてくれとしか言えず、しかも読む人を選ぶようなものである。
ただ確実に言えることは、他の短編を全部読んでから本書を読んだ方が確実に面白いということ。
そして本書を読むと、また短編が読みたくなる。それくらい、スミスの作り上げた『未来史』はそれぞれが絡み合っている。

嬉しいのは、この長編の中で猫娘ク・メルの魅力が炸裂しているところだろう。
もちろん、ロード・ジェストコーストもいる。

最後はちょっと考えさせられるオチ。
意外と苦いというか、ビターなんですよね。
人類補完機構は一筋縄ではいかない。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

スミスの短編になれていると、やはり長いと感じてしまうかもしれない。
短篇ほどのキレがないのは仕方ないところか?
あと、やっぱり読んでも理解するのが難しい。
十分に面白いけど。

 

 

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