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ミステリー 書評

【ブックレビュー】録音された誘拐(著:阿津川辰海)

更新日:

【作品情報】
 作品名:録音された誘拐
 著者:阿津川 辰海
 ページ数:420
 ジャンル:ミステリ―
 出版社: 光文社

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 謎解きの楽しみ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 手の込んだミステリ―を読んでみたい

■作品について

大野探偵事務所の所長・大野糺が誘拐された!?
耳が良いのがとりえの助手・山口美々香は様々な手掛かりから、微妙な違和感を聞き逃さず真実に迫るが、その裏には15年前のある事件の影があった。
誘拐犯VS.探偵たちの息詰まる攻防、二転三転する真相の行方は……。

■良かった点

短編集、
「透明人間は密室に潜む」
に収録されていた作品のキャラクター達による長編ミステリ―。
探偵事務所の所長の大野糺と、所員の美々香、この二人をメインに進む。

何者かに誘拐された大野、そしてそれを助けるべく動く美々香。
誘拐犯vs探偵たちの知恵比べ。
捕まっていても、その状況下で自分に出来ることをして、犯人のことを伝えようとする大野。
大野の隠されたメッセージを受け取り、犯人に迫っていく美々香。
当然、警察であったり、大野の実家の家族とかの思惑も入り混じって動く物語。

果たしてどのようにしてヒントを与えるのか。
そのヒントを受けてどのように推理するのか。
また犯人はどのような手段を用いて、何を目的としているのか。
さらに事件の裏にいる黒幕は?

様々な要素が絡み合ったミステリ―。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

視点がころころとかわっていって、個人的には読みづらかった。
集中して読めないというか。
色んな要素が混じって、誘拐もののだいご味みたいなものが感じられなかったのも残念。

 

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