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ミステリー 書評

【ブックレビュー】誰かが嘘をついている(著:カレン・M・マクマナス)

更新日:

【作品情報】
 作品名:誰かが嘘をついている
 著者:カレン・M・マクマナス
 ページ数:476
 ジャンル:ミステリー
 出版社:東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 主人公たちの心の成長度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 青春ミステリーが好き

 

■作品について

学校のルール違反で放課後の教室に集められた5人の高校生男女。
反省の作文を書かされていた途中で、生徒のうちの一人であるサイモンが突然苦しみだし病院に搬送されるも死亡してしまう。
サイモンはピーナッツアレルギーを持っており、彼が飲んだ水にピーナッツオイルが混じっていたことが原因だった。
サイモンはゴシップアプリを運営して生徒たちに恐れられており、同じ教室に集められていた他の4人の秘密も握っていた。

誰が何を隠していたのか。

サイモンを殺したのは誰なのか?

■良かった点

あらすじなどを読んでいて、本書を読む前は事件の謎を追いかける本格ミステリーなのかと思った。
実際に読んでみると、高校生男女を主人公とした青春要素の強いミステリーというか、サスペンスというか、であった。
4人それぞれの目線でころころと視点が入れ替わって語られていくのだが、読みにくさは感じない。
多感な高校生であり、それぞれがそれぞれ秘密を抱えているのは全く不思議でないし、その秘密も変なものではない。
だけど、ばらされたら彼らの生活を乱すことの間違いないもの。

真面目な少女、ブロンウィン
メジャーも期待するサウスポーのクーパー
彼氏の理想の彼女でありたいアディ
不良少年のネイト

それぞれの個性にあった秘密であり、ああ、この子ならこの秘密をばらされたら困るだろうな、というものになっていた。

面白いのは、事件を通して彼らの性格というか、考え方や行動がどんどん変わっていくことだ。
周囲が彼らを見る目、彼らに対する言動が変わり、友達だと思っていた子に酷いことをされたり。
逆に、今までと変わりない付き合いをしてくれたり。
今まで関わることも無かった子と話すようになったり。

そういう変化が読んでいて面白い。
事件は彼らから奪うものもあったら、新たなものを与えるきっかけにもなっていたのだ。

そういう意味で、高校生が大きな経験を得て成長する物語とも読める。

事件の結末は、そういうことね、となるものの、謎とかよりも4人の行く末が楽しみになっていた。
ラストも、青春モノっぽくてよし。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

サイモンはどうやって色々な生徒の秘密を知ったのか?
何気にそこが気になりますね。
恐いわ。

 

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誰かが嘘をついている (創元推理文庫)

 

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