【作品情報】
作品名:天久鷹央の推理カルテV: 神秘のセラピスト
著者:知念 実希人
ページ数:310
ジャンル:ミステリー
出版社:新潮社
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
鷹央の成長度 : ★★★★★★★☆☆☆
こういう人におススメ! : シリーズ読者。ライトなメディカルミステリ―が好き
白血病の少女を救うのは、医療か、奇蹟か。
白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。
だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになってしまう……。
少女を救えるのは、医療か、奇蹟か。
神秘的な現象を引き起こす“病気”の正体とは。
天医会総合病院の天才女医・天久鷹央が奇蹟の解明に挑む。
シリーズ5作目です。
だけど、4と5の間に他の作品をはさむのでしょうか?
まだ読んでいない事件のことが記載されていて、そこは首をひねってしまった。
まあ、この先読み進めば出てくるのだろう。
本巻でも3つの事件を取り扱っている。
- 若返り
- 体が腐る
- 預言者と聖痕
なかなか、表現だけ見ればミステリアスというか、怪しげな響きというか。
は、いつものことでしょうか。
鷹央と小鳥遊がいつもの調子で謎に挑んでいきます。
医療関連については、こちらが素人で分からないので、そういうものなのかと思いながら読むのは変わらず。
キャラクター達がテンポよく物語を展開させていくのを素直に楽しめる。
そんな中でも、人付き合いの苦手な鷹央が、今までの事件での経験から少しずつ成長していくのも分かる。
白血病の少女、里奈に接する鷹央は、どうにか自分なりに思いを伝えようとしていた。
こういうとき、鷹央を見守る小鳥遊がお父さんのようですね(笑)
あと、鷹央が意外と年齢を気にしていたことも意外でしたね。
この巻で鷹央は28歳、良い年齢じゃないですか。
女子高校生のコスプレしていましたけどね。
まあ、こういうシリーズはいつも通りのが良いのでしょう。
安定・安心。