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SF 書評

【ブックレビュー】時間泥棒(著:ジェイムズ・P. ホーガン)

更新日:

【作品情報】
 作品名:時間泥棒
 著者:ジェイムズ・P. ホーガン
 ページ数:177
 ジャンル:SF
 出版社:東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 結末の納得度 : ★★★★★☆☆☆☆☆
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■作品について

ある日、ニューヨーク市の時間がおかしくなりはじめた。
全世界でもこの街でだけ、時計がどんどん遅れていくのだ。
しかも街の場所ごとで遅れ方が違う。
前代未聞の事態に著名物理学者が言うには「異次元世界のエイリアンが我々の時間を少しずつ盗んでいるのです」。
議論は際限なく続くが、その間にも時間は本当になくなっていく。
大騒動の顛末は?

■良かった点

時間泥棒というと、「モモ」を思い出しますね。
本作では内容的に違いますが。
ニューヨークでおかしくなる時間。
それも場所によって異なり、ある場所とある場所ではまた時間の進み方が異なる。
中には、時間が狂っていない場所もある。
一体、どういうことなのか?

事態の解決に向けて色々と動くも、前代未聞の状況にそう簡単に原因が分かるはずもない。
我々の時間がエイリアンに盗まれている、などと言われてもどうして盗まれる?
ニューヨーク以外の場所は?
場所によっても差があるのはなぜか?
という疑問に答えられない。

しかし、ある推論から導き出される答え。
同じ時間でも、質が違う。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、つまらない時間は長く感じる。
そういう時間の質の違いによってエイリアンが選り好みして時間を食べていたというね。

短く、さくっと読み終えられる作品。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

うーん。
これといった推しポイントがあまりないかなー。

 

 

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