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【ブックレビュー】裏世界ピクニック 9 第四種たちの夏休み(著:宮澤伊織)

更新日:

【作品情報】
 作品名:裏世界ピクニック 9 第四種たちの夏休み
 著者:宮澤伊織
 ページ数:272
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 百合度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : シリーズ好きな人

■作品について

恋愛というのは本当につまらないと思う――仁科鳥子と2人だけの特別な関係になった空魚。
けれど知人にもいったい何をどうやって伝えたらいいのかと葛藤の日々。
そんななかでも裏世界を解明するための探検と研究は進んでいく。
大学の夏休み、空魚たちはDS研の依頼で、〈山の牧場〉を使った民間軍事会社の対裏世界用の訓練に協力することに。
そこにはあの潤巳うるみるなも参加するらしく――?

■良かった点

シリーズ9作目。
前の8巻までで冴月との対決が終わり、空魚と鳥子の関係も一つの解に辿り着き。
さて、ここからどう展開するのかと思ったら。
ごく普通にまた裏世界に対するアプローチを続けていく感じ。
もちろん、また最初からというわけではなく、今までの地続きであります。

小桜は霞の正式な保護者になるし。
るなにも保護者が現れて。
DS研との関係性だとか。

色々と進んでいないわけではない。
そんな中でメインはやったり、3篇あるうちの最後、るなとの話でしょうか。
捕まえていたるなも、いつまでも置いておくわけにはいかず、そろそろ釈放していいかということになったとき。
当然ながら保護者は必要で、そこで出てきたのが怪しげな魔術師の辻。
その辻、るなを率いてのキャンプ(DS研の訓練)で、るなとの関係性がまた一気に進むというか。
完全にるなが普通の女の子になっていくというか、空魚、おまえー!?
という感じですかね。

裏世界の秘密はまだまだ底が知れないですし、新たなキャラクター同士の関係性も増えてきて。
今回は出てきていない茜と夏妃も見たいですしね。
さて、次はどんな裏世界探検を見せてくれるのでしょうかね。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

楽しみました。

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