【作品情報】
作品名:わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)5
著者:みかみてれん
ページ数:488
ジャンル:エンタメ
出版社:集英社
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
れな子の成長度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : ガールズコメディ好き
「がんばるって決めたから!」
わたし、甘織れな子。ふつうの陽キャを目指していた女子だったはずが、なぜこんなことに……!?
ともあれ、大切な人たちを幸せにすると決めましたからね! 早速メチャメチャ奮闘するものの……これ結局わたしが幸せにされてるだけかも!? ってことばっかり!
だが、とろけるような日々にも波乱の匂い。がんばるって決めた球技大会で、わたしは過酷な争いにムリヤリ巻き込まれてしまう!
「選ぶということは──、それ以外を選ばないことよ」
わかってるつもりだったのに。選択を迫られたわたしは……。ひたむきな努力はきっと実を結ぶ青春ガールズラブコメ第5弾!
書店でみたときに最初に思ったこと。
ブ厚っ!
とまあそれはさておき、4巻からお待たせしましたの5巻で第二章の開幕です。
4巻までにクインテットの4人についての話をしていき、その中で真唯と紫陽花の二人と付き合うことにして、更に紗月から告白されてと凄まじい展開と引きをみせてからのこの5巻。
真唯と紫陽花との二股交際が本格的に始まります。
恋人ができるのが初めてなら、二股だって当然初めてのれな子は、一生懸命に全力で空回りをします。
いや、それは前までも同じか?
まあ、さらにエンジン全開というか、また色々と間違った方向に全力で突っ走りそうになるのを周囲に止められるというか。
ただやっぱり、れな子の魅力は、例え間違っている方向でも自分で一生懸命に考えて自分にできる範囲のことを一生懸命にやろうとすることでしょう。
頭も体も決してスペックが高いとはいえない(変な方向には高そうだが)、そんなれな子で、しかも中学までは陰キャのボッチ。
それでも色々と変わろう、変わりたいと思って考え、行動していることは確かなわけで。
二股交際しているから、ってわけではないけれど、この第二章からまた新たにれな子が変わっていく姿が見られます。
4巻まではクインテットを中心に、彼女の知っている仲間たちの内側に向けたところを頑張っていたけれど。
この5巻では、外側に向けても頑張ろうとするれな子の姿が見られます。
それは、B組の中心人物である卑弥呼から売られた勝負。
球技大会に向けての頑張りと、球技大会そのものでの決断と行動。
あらすじにも書いてありますが、れな子は選択をする必要があります。
でも、何かを選ぶということは、それ以外のものを選ばないということでもある。
れな子は改めてそれを突き付けられます。
れな子は悩み苦しむけれど、ちゃんと自分で考えて決断し、選択します。
おそらく、それが大きく変わったところ。
前までは状況に流されていたり、中学時代などはおそらく消去法的に選択をしていたと思うのですが、そうじゃない。
クインテットだけではない他のクラスメイトの平野さんや長谷川さん、他のクラスの人たち。
学園生活を過ごす以上、仲良し仲間たちの世界だけで終わるはずもないわけで。
そういう意味で、この巻では本当にれな子が変わっていく姿が分かります。
嬉しいような寂しいような・・・(笑)
もちろん、真唯と紫陽花さんとのイチャイチャもたっぷりですよ!
というか、正式に恋人同士になったことで、その甘さはより密度を増しています。
付き合う前に真唯とキスしたり際どいことをしたりもしていたけれど、その時はまだお互い恋人ではなく気持ちも違うわけで。
恋人同士になった今の方が、ディープなことをしていないイチャイチャでもよりエッチぃ感じになりますね。
さて、この巻でもまたヒキがね。。。
果たしてどうなるか、続きを待ちたいと思います。
頑張れ、れな子!