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ミステリー 書評

【ブックレビュー】看守の信念(著:城山真一)

更新日:

【作品情報】
 作品名:看守の信念
 著者:城山 真一
 ページ数:360
 ジャンル:ミステリー
 出版社:宝島社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 驚かされ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 前作を読んで好きだった人。刑務所ミステリーに興味あり

■作品について

模範囚の失踪、集団食中毒事件、火の気のないところで起きた火災……刑務官たちの信念が問われる事件。
その時、敏腕刑務官・火石に不穏な噂が――傑作『看守の流儀』に続く待望の刑務所ミステリー

■良かった点

前作の『看守の流儀』に続く、加賀刑務所を舞台とした短編連作ミステリー。

刑務所という特殊な場所を舞台にして、登場人物も刑務官と囚人がメイン。
そんな中で発生する事件であったり、登場人物たちが抱えている謎を追いかけ、解き明かしていく。
様々な刑務官や囚人たちが出てくる中、前作と同様に火石が登場し、助言を与えたり直接的に介入したりして事件の真相を見つけていく。
刑務官や囚人たちも、当然ながら様々な事情を抱えていたり、思いを持っていたりする。
だけど、刑務所という場所、そして刑務官と囚人という関係性から、それを誰にでも明らかに出来るわけもないし全てを正直に言えるはずもない。
でも、そういう場所で関係性だからこそ、問題を解決したいという思いも強い。

5つある短編の中では第四話「がて」が、読んでいて心にくるものがある。
内容自体は決して物珍しいものではないかもしれないけれど、その見せ方であり、終わらせ方でありが良かった。

物語を進めていく中で、火石の謎についても最後にあかされる。
前作で示されたあの傷はどういうものだったのか。
それらのことも分かります。

本作単独でも問題なく楽しめますが、上記の理由もあって前作を読んでからの方がより楽しめます。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

『看守の流儀』を読んでからの方がより、楽しめることは間違いない。
ミステリ―を読み慣れている人は、なんとなく違和感に気が付きラストについてもある程度は「なるほど」と思えるかも。

 

 

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