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エンタメ 書評

【ブックレビュー】横道世之介(著:吉田修一)

更新日:

【作品情報】
 作品名:横道世之介
 著者:吉田 修一
 ページ数:432
 ジャンル:エンタメ
 出版社:毎日新聞社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 世之介を好きになる度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 楽しくなれる本を読みたい人

 

■作品について

長崎の港町で生まれた男、横道世之介。
東京に状況したばかりの18歳。
図々しいけれどお人よし、誰の懐にもするりと入り込み、ふとした時に思い出しては思い出し笑いをしてしまいそうなやつ。
そんな男の、大学生活1年間と、そして。

■良かった点

続編が出たので、再読しました。
結構、忘れていたなー、と同時に、世之介のことを思い出した。

地方から上京してきた大学生の青春小説。
言ってしまえばそういうことなのだけれど、本当に何か特別な男というわけではない。
それでも、世之介に関わった人は、世之介に関わらなかった人生よりもちょっと良い人生になっている。
そう思わせてくれる男が横道世之介だ。

まだ携帯電話も世間に流通していないような時代、その頃の大学生を想起させるし、景色というか場面が思い浮かぶ。
ドラマチック、劇的な展開があるわけではない。
だけど、「え、そんなことがあるの?」と思うようなことが世之介の周りでは起こる。
そしてそれらの事態に世之介らしく関わっていく。
なんだろう、図々しいんだけど憎めない。
凄い奴じゃない、むしろダメ人間に思えるのだけれど、でもそんなことはないし、なぜか好きになってしまう。
本人は自覚していない天然の人たらしというやつだろう。
老若男女、おそらく誰とも距離をあっという間に縮めてしまう、それこそ世之介の本質なのだろう。

恋人となる祥子がまた良い味を出していますね。
とてもお似合いの二人です。

世之介の大学生活を主に描きつつ、ところどころで登場人物達の未来が描かれる。
色々な人生を経て歳を取った時、なぜかふと、世之介のことを思い出す。
そして、それぞれがそれぞれの世之介に思いを巡らせる。
なんか、そういうところも良い。
普段は思い浮かばなくても、忘れているわけではない。忘れられない。
そんな存在。

切ないラスト。
でも、それでもやっぱり、それが横道世之介。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

やっぱ・・・・アレですよ。
ラストというか、その、もう!

 

横道世之介

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感想(0件)

 

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