書評と主にマリア様がみてるの二次創作(旧:よしのXブレード)

マリア様の愛読書

【マリみてSS(色々・ネタ)】福沢家の事情 ちょいエロ編(2)

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~ 福沢家の事情 ちょいエロ編(六女) ~

「うー、汗かいちゃったなー」
ぱたぱたと手で扇ぎながらポイポイと服を脱ぎ捨てて裸になると、浴室に足を踏み入れる。
シャワーからお湯を出して、体に浴び始める。汗が流れ落ちて心地よい。
髪の毛もツインテールから当然ほどいている。手で軽く体をほぐす。
シャワーを一旦止めて、体を洗おうかと思っていると。
いきなり、浴室の扉が開いた。
「ふぇっ? ゆ、祐麒っ!? ななななんでっ」
「…………え、祐巳?」
何か考え事でもしていたのか、中に入って来て、扉を閉めて、ようやく祐麒が祐巳の存在に気がつく。
慌てた祐麒はお約束のように濡れたタイルに足を滑らせ、バランスを崩して祐巳に抱きついた。
「うおおぉ、や、やらけー……ゆ、祐巳」
「ちょっと、やだ、な、なんか硬いのがお腹に当たってるーーー!」
「うぅ、こ、これは堪らん。ゆ、祐巳……」
「やだ、祐麒、何考えているのっ!?」
「い、いいだろ、祐巳。どうせこの後、汗をかくんだったら、ここの方がむしろ遠慮なく汚せるというか」
「馬鹿、エッチ、変態っ!」
逃げようとする祐巳だったが、すぐに祐麒に腕を掴まれ、そのまま壁に押し付けられる。
壁に挟まれ形の歪む胸、絡まる髪の毛、漏れる吐息。
「駄目だって、声とか、聞こえちゃうよ」
「シャワー出しておけば、音が消してくれるよ、だから」
「もう……だから駄目だってば!」
「あいたたたたっ! ちょ、ゆ、祐巳っ!?」
肩越しに祐巳は振り向き、くすりと笑う。
「だから、今はこっちだけで我慢して……ね?」

 

~ 福沢家の事情 ちょいエロ編(七女) ~

乃梨子は、祐麒の部屋に足を踏み入れた。誰もいないことを改めて確認して、奥へと進んでいく。
ベッドを見る。ここで祐麒が寝て、菜々がしょっちゅう(というか毎日)潜り込んで一緒に寝ている。
別に、甘えん坊の末っ子が甘えているだけだ、乃梨子が気にするいわれはない。
「だけど、毎日というのが、さすがにおかしいわよね。ひょっとしたら、何か秘密があるのかもしれない」
言いつつ、乃梨子は左右に首を動かした後、おもむろにベッドにダイブした。
そのまま毛布に鼻から下を埋め、すーはーすーはーしてみる。
「んっ……は、あ……た、確かに、ちょっといい匂いがするかもしれない」
菜々が入り浸っているのは、これかもしれない。あの変態兄め、何を布団に仕込んでいるのやら。
全く、乃梨子にとっては別になんてことない匂いだが。まあ、ちょっとうっとりするくらいで、癖になどならない。
更に強く布団に顔を押しつけつつ、乃梨子はもじもじと太腿をこすり合わせる。
「……く……」
頬を紅潮させ、毛布を手にしたまま立ち上がる。そのまま祐麒の使用している勉強机へと足を向ける。
「これが、兄さんの使っている机……」
おそるおそる、乃梨子は手を伸ばして、その机の角を指でなぞった。
適度に滑らかな曲線を描いており、ぶつけても痛くないような配慮がされている。
「ふ……ふん、これは、あの駄目兄貴に対する嫌がらせなんだから、そう、別に私は……」
毛布をすんすんしながら、乃梨子はおそるおそるといった感じでスカートの裾を空いている手で捲りあげる。
そのままもう一歩前に出て、わずかにつま先だちになって、露わになった下着を机の角に照準を合わせる。
「い、いい気味だわ、あの変態兄さんったら、いつも姉さん達のイヤらしい姿に鼻の下を伸ばしているんだから……」
どっからどう見ても、乃梨子の方が変態であるが、乃梨子はそのことに気がついていない。
「ん……もう少し……」
さらに腰をつきだす乃梨子。そして。
「たっだいまーっ、おにぃ……って、乃梨姉、どうかしたのー?」
「ななななんでもっ、ふ、布団を干してあげようと思っただけだしー! みたいな?」
乃梨子、立派な変態娘へと邁進中であった。

 

~ 福沢家の事情 ちょいエロ編(八女) ~

「じゃじゃーん、お兄ちゃん悩殺大作戦、スタート!」
笙子はテンションが高かった。いや、高めていると言った方が良いかもしれない。
なぜなら今日こそは、大好きな兄と禁断の一線をこえようと思っているのだから。
いつまでも、可愛い妹というポジションに甘えているわけにはいかない。沢山のライバルである姉妹達を出しぬかないといけないのだ。
そこで考えたのはお色気大作戦。祐麒も男だから、お色気には弱いはず。
「ということで、こんな格好して見たけれど……さすがに恥しいなぁ」
そういう笙子の格好が何かというと、そんなに凄いものではない。セーラー服をノーブラで着てスカートをうんと短くしているだけ。
そしてその格好でベッドにうつ伏せになって寝ている。これは、後ろから見たら確実に見えているはず!
もちろんパンツはとっておきのものだ。これでどうだ。
「って笙子、何やってんだ?」
「ひゃあああっ、お、お兄ちゃん、いつの間にっ!?」
「まったく笙子は、いつまでも子供っぽいな、パンツ丸出しで」
言いながら祐麒は、笙子のスカートの裾を直してやる。笙子は驚き、体を捻って祐麒を見上げる。
「うぅ……お、お兄ちゃん、ほ、他には何とも思わないの?」
ミニスカートから伸びる太腿、強調させる大きな胸、ちらりと見せるおへそ。これで悩殺されないのか。
「うーん、えーと、風邪引くぞ?」
「お、お兄ちゃんのばかーーーーーっ!!! えいっ、こうなったら強硬手段!」
言うなり、笙子は両手を広げて祐麒に飛びかかった。
が、あっさり避けられてベッドから転げ落ち、スカートは完全にまくれてパンツ、お尻丸出しに。
「えーっと、それじゃあな、笙子」
「あ、ま、待ってよお兄ちゃ~~~んっ!!」

 

~ 福沢家の事情 ちょいエロ編(九女) ~

「お兄様、あの、今日もお勉強を見てもらってもよろしいでしょうか」
「ああ瞳子、もちろん構わないけど」
「そうですか、それではさっそくお願いします、ほら早く」
瞳子に引っ張られるようにして、部屋に入る。早速、テーブルに向かって参考書を広げる瞳子。
「で、今日は何を教えて欲しいんだ?」
「えっと……す、数学でお願いします。そ、それであの……」
頬を赤く染め、もじもじとしながら何か言おうとする瞳子。
「どうした瞳子、トイレなら先に行っておいた方が」
「ちちち違いますっ! もう、お兄様ったらレディに向かって失礼ですわ……そうではなくて、ですね」
「ん? どうしたんだ、言いたいことがあるなら、言ってみろよ」
祐麒は首を傾げる。どうにも瞳子の態度が変だ。受験勉強で、少しストレスがたまっているのかもしれない。
「あ、あの……それで、今日の勉強で頑張ったら……ご、ご褒美をいただけませんでしょうか?」
「褒美? っつっても、何をあげればよいのか」
「そっ、それは、その、お兄様はあまり考えなくても、私のリクエストにお応えいただければ良いのです」
「それって、なんか無茶な要求してくるんじゃないのか?」
「そんなことはしません。難しいことではありませんのよ。そ、その、お兄様の……を……れば……」
声が小さくて何を言っているのか分からない。まあとりあえずいいかと頷く祐麒。
「で、だ。もし結果が芳しくなかった場合はどうするんだ?」
「えっ!?」
「ご褒美だけで、ペナルティがないってわけはないだろう。さー、どうする?」
「その場合は……と、瞳子がお兄様にご奉仕させていただきますわ……お兄様に悦んでいただけるよう」
「奉仕って、大げさだな……まあ、いっか。それじゃあ、始めるか」
「はいっ!」
この後、どんな褒美、あるいはご奉仕が実行されたのか、それは誰も知らないのであった……

 

~ 福沢家の事情 ちょいエロ編(末っ子) ~

ベッドに寝転んで漫画本を読んでいると、風呂から上がった菜々が部屋に戻ってきた。
菜々は、そのままとてとてと歩いてくると、仰向けになっている祐麒の上に乗っかってきた。
風呂上がりの肌は色艶良くほんのりとピンク色、髪の毛はしっとりとした輝きを放っている。
将来は、凄い美少女になるだろう、いやいや、今でも素晴らしい美少女だけど、などと兄馬鹿なことを自然と考える。
「ねぇ、おにぃ」
「ん、どうした、菜々?」愛すべき妹に、優しい兄としての微笑みを向ける。
「んっとね、菜々はまだきていないから、好きなだけ中に出しても大丈夫なんだよ?」
菜々の台詞に、時間が止まった。いや、危うく心臓の動きすら止まりかけた。三途の川が見え隠れした。
「……あれ、おにぃ? (……おっかしいな、こう言えばおにぃは絶対に喜んでくれるって、かすりんが言っていたのに)」
「なっ、なななな菜々っ!? い、一体、何を言って!?」
「えっと……おにぃは、嫌なの? 菜々はおにぃに喜んでもらいたいの(これで、いいんだっけ?)」
祐麒は漫画本を投げ捨て、馬乗りになっている菜々をあたふたとしながら見上げる。
「いや、だって菜々、その、えとっ」
「おにぃは菜々のこと、嫌いなの? 菜々はおにぃのこと、だーい好きなのに」
「も、もちろん、好きに決まっているだろう!? 馬鹿なこというな。で、でも菜々、お前、本気なのかっ!?」
「(えと、これはかすりんのシミュレーションパターン7だ)……うん、菜々、おにぃにだったら」
もじもじと、恥しそうに手で口元を抑える。同時に、腰をうねうねと動かす。
「あふっ、な、菜々、そんな場所で動いたら、や、ちょっと……そもそも俺と菜々は兄妹なわけで」
「(このパターンの時は……えぇと)妹の菜々が、おにぃのことを好きじゃ、いけないの?」
身体を前傾して、祐麒の顔を見つめる。祐麒の目が左右に動き、やがて、正面から菜々を見据える。
「な、菜々がそこまで想ってくれているのなら……」
「ひあんっ!?」
不意に祐麒の手が菜々の薄い胸にのびてきて、思わず変な声が出た。シャツ越しに触れられた先端に、なんか電気が流れたみたいで。
「(え、か、かすりん、このパターンは教えてもらってないよぅっ)……あ、お、おにぃ……?」

 

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