【作品情報】
作品名:ノンブル・シャッフル
著者:法条遥
ページ数:288
ジャンル:SF
出版社:早川書房
おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
昔話の説明に納得いく度 : ★★★★★★☆☆☆☆
こういう人におススメ! : ヘンテコなSFが好き
かぐや姫、シンデレラ、桃太郎ら昔話の主人公が現代に甦る異常事態に、首相の密命を受けた編集者、司書、国語教師らが立ち向かう。
法条遥さん、10年ぶりの新作? だとか。
それで出てきたのがこちら。
かぐや姫、シンデレラ、桃太郎ら昔話の主人公が現代によみがえってきてしまった!
彼らが物語に戻らないと、その物語は消えてしまう。
しかし、彼らを戻そうと彼らに物語を伝えても、納得してくれず戻ってくれない。
なぜ最初、桃の中に入っていないといけないのか?
なぜ、自分が鬼退治に行かないといけないのか?
なぜ、犬、猿、雉が鬼退治のお供なのか?
無理矢理ではなく、それらの妥当性をきちんと納得させたうえで戻さないといけない。
さあ、どうする?
ということで編集者、司書、国語教師ら、言葉や物語に関する人たちが知恵を捻くりだしていく。
この、屁理屈とでもいうかなんというか。ビー そこに納得できるかどうか。
思った以上に力技でもあったなという感じ。
でもまあ、編集者の仕事とかわかるかも(笑)
アイデアは良かったけれど、それが消化しきれなかった感じはある。
でも確かに、昔話って普通に考えると「なんで?」と思うところは沢山ありますよね。
あとはやっぱ法条さん、時間あきすぎたのでは・・・とも思ったり。
