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エンタメ 書評

【ブックレビュー】安達としまむら9(著:入間人間)

更新日:

【作品情報】
 作品名:安達としまむら9
 著者:入間人間
 ページ数:216
 ジャンル:エンタメ
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 まさかの母親同士で??度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : シリーズを読んでいる人

■作品について

女子高生2人の日常が、ちょっとだけ変わる。

安達と出会ってからの一年が割と濃いから、過去が遠くなっているのを感じる。
良くも悪くも、安達は印象的なので他の記憶を上書きしてしまう。
わたしはいつか、安達との過去だけで埋め尽くされるのかもしれない。

安達と出会う前のしまむらと、しまむらと出会ってからの安達。
少しずつ何かが変わっていく。そんなお話。

■良かった点

前巻である8で、いったんは物語としては完結した「安達としまむら」
なので、この9以降はおまけというかちょっと長めの後日談だったり前日譚だったり。
延長戦だったり。
まあ、そういうことなわけで。

この9は短編集。
安達としまむら成分は薄くて、日野と永藤、そして安達母としまむら母!
日野と永藤はいつも通りっちゃアいつも通りなんだけど。
いや、まさか安達母×しまむら母がくるとは!?
でも、意外とアリ?

クールな安達母だけど、へらへらーっとして人の懐に入りこんじゃうしまむら母はどうにも苦手なようで、相手をしていると疲れちゃうので最終的に許してしまう。
相手のペースにはまってしまう。
振り回されつつも、なんだかんだと許してしまうのは、しまむら母が人たらしだからか。
二人の娘が家を出て、しまむら母はまだ妹やヤシロがいるけれど、安達母には誰もいない。
その寂しさを埋めるのはしまむら母なのか!?
という妄想を抱かせる話である。

いやいや。
安達としまむらも出てくるけれど、まあ、それはそれで。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

安達としまむら成分が少ないので、そちらを期待していると物足りないかも!?

 

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