こんにちは、神門です。
世の中には色々な職業がありますが、殆どの仕事の本当の意味での中身、現場、働き方を身をもって知ることはできません。
だけど、それを教えてくれるのが、いわゆる”お仕事漫画”なわけです。
(漫画だけでなく小説、映画など媒体は色々ですが)
本作「アニメタ!」も、アニメーターの仕事を熱く教えてくれる作品です。
作品情報
作品名 | アニメタ! |
著者 | 花村ヤソ |
出版社 | 講談社 |
紹介対象の巻 | 5巻 |
ジャンル | アニメーターの現場が分かる熱血お仕事漫画 |
作品の感想
前巻、9巻が発売されてから2年強ですか。
いやー、待ちましたね。
待ちますよ。
この2年、色々とあったようでして、それは巻末のおまけで明らかになります!
アニメを愛する人たちの、リアルアニメーター物語の5巻。
4巻では原画試験に落ちてしまったユキムラ。
失意のユキムラの前に現れたのは憧れの芹澤監督。
それが、自分の所に原画マンとしてこないかとまさかのスカウト。
果たしてユキムラはどうするの?
と気になる所で終わっていただけに待ち遠しかったです!
試験に落ちたユキムラですが、2スタの新人3人それぞれ、岐路に立っています。
伊達は試験に受かったというのに家庭(母親)との事情があって会社に出てこず。
名等は実績をもとに他の会社に転職。
そして思い悩むユキムラ。
何が正解なのか、どうするべきなのか、自分の進むべき道がわからなくなります。
芹澤監督のもとにいけば原画マンとなれるし、「パンナコッタ」のお礼もできる。
だけど九条監督にも恩返しをしたい。
どちらをとるべきなのか、ユキムラは金の斧と銀の斧に例えます。
そんなユキムラを決意させたのは、やっぱり皆で作り上げた作品でした。
そして、頑張ってきた事実でした。
帰ってきたユキムラを迎えてくれた富士さんの言葉がどんなに嬉しかったことか、分かるような気がします。
認められるって、嬉しいことです。
「アニメタ!」 5巻 花村ヤソ/講談社より 引用
今巻では浅石さん、富士さんがとても良い味を出しています。
ユキムラや伊達はどうしても視野が狭く、自分の思い込んでいる沼にはまりがちですが、それを客観的な立場から新たなことに気付かせてくれる浅石さん。
うーん、この人いなかったらヤバかった。
そして富士さんの思い。
選んだ道。
誰しも簡単な道を、望むルートを歩けているわけではない。
それでも進むべき道を見つけて自分の足で歩いていくのです。
富士さん、大好きなんですよねー。
「アニメタ!」 5巻 花村ヤソ/講談社より 引用
地無事に発売された5巻ですが、5巻の引きもまた気になる所で!
2年以上待ったんです、6巻も待ちますよ!