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【マリみてSS(祥子×祐麒)】お嬢様は心配性?! <その5>
夏休みも間もなく終わり、二学期が始まろうとしている。 相変わらず太陽は力強く空に輝いているし、蝉の鳴き声も耳にうるさいくらいであったけれど、学校が始まるという事実は変わりようもない。 ...
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【マリみてSS(祥子×祐麒)】お嬢様は心配性?! <その4>
突然のことだった。 これからまさに就寝しようかという祥子の前に、彼の人が姿を現したのは。あまりのことに、祥子は体が何かに縛られでもしたかのように、動くことが出来なかった。気にすること ...
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【マリみてSS(祥子×祐麒)】お嬢様は心配性?! <その3>
爽快な気分で祐麒は目覚めた。 同時に、果てしない違和感を覚えてもいた。自宅のベッドの上とは思えない、ふかふかの感触と肌触り。目を開けると飛び込んでくる、豪奢な照明器具や室内の調度品。 ...
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【マリみてSS(祥子×祐麒)】お嬢様は心配性?! <その2>
分不相応だと分かっていながらも、小笠原家のパーティに足を向けた。来ると決めたときから、場に合わない異分子だということは予想できていた。だから、最初は少し躊躇いもしたけれど、肝を据えて立 ...
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【マリみてSS(祥子×祐麒)】お嬢様は心配性?! <その1>
小笠原清子は心を悩ませていた。 心を悩ませているその原因とは、愛すべき娘、祥子のことであった。 祥子が男嫌いであることは、清子も気がついていた。祥子はその容貌の美しさから、また小笠原の娘というこ ...
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【マリみてSS(祥子・祐麒)】私の手をとって
~ 私の手をとって ~ 「本当に、ありがとうございました」 目の前で深々と頭を下げる女性に、祐麒は慌てて頭をふった。 「いや、そんなたいしたことじゃないですから」 「でも情けないわ。自分の家に帰るの ...