こんにちは、神門です。
ループものは好きだと前にどこかの記事でも言ったと思います。
そんなループものの作品で、また新たに先が楽しみな作品が登場しました。
「コーヒームーン」1巻の感想です。
作品情報
作品名 | コーヒームーン |
著者 | 牡丹 もちと |
出版社 | KADOKAWA |
紹介対象の巻 | 1巻 |
ジャンル | SF? |
作品の感想
この作品の主人公は、ピエタという少女。
物語はある日の朝、ピエタの誕生日から始まります。
朝起きて、母親に挨拶をして、朝ごはんを食べて、家を出る。
雨が降る街の中を歩き、車に水をはねられたり、風で傘を吹き飛ばされたり、色々なことをその身にうけながら学校に。
学校についたら友人の駄苗(ダナエ)から誕生日をお祝いされて。
学校の授業の課題に悩んで。
家に帰宅したら母親が祝ってくれて。
トラブルはあるけれど幸せな日。
そんないつも通りの日常を楽しむピエタ。
そして、「その日」もまたいつもと変わらない日常を送るはずだったところに、いつもと違う変化が現れます。
それは・・・・・
「コーヒームーン」 1巻 牡丹もちと/KADOKAWAより 引用
こういう作品だと何を言ってもネタバレになっちゃいますね!
どこまで紹介するものか迷います。
ループものではあるのですが、この作品はよくある他のループものとは少しばかり毛色が違っている部分もあります。
でも、それも伝えるのが難しいなぁ。
ループものといえば、そのループから抜け出すことを目的に、主人公が試行錯誤したりもがいたりするのを描くのが王道であり、また作品としても多いと思います。
そういうのとは一線を画しています。
ピエタは明るく、全てを受け入れてむしろ楽しんでいるようにすら見えたりします。
だけど実際に作品から伝わってくるのは、なんというか禍々しさというか、悪夢のような絶望のような世界。
ピエタが明るいだけに、逆にそういった感じを強く印象付けられます。
「コーヒームーン」 1巻 牡丹もちと/KADOKAWAより 引用
加えて、この絵柄でしょうか。
白と黒が強烈に目に焼き付いてくる絵です。
それが世界観を強く作っているとも思えます。
可愛らしい絵柄なのに、禍々しさを感じさせる絵です。
でも、それがこの物語にはぴったり合っている。
作品は、シリアスさや重たい感じが全体を覆っているのですが、そんな中でギャグが普通に色々と入ってくるので、ただ重たいだけにはなっていない。
まあ、ギャグがあって、日常的な部分があるからこそ、よりシリアスな時に重く感じるというのもありますが。
なぜ、ループをしているのか。
そんなループの中でなぜ、想定外の変化が発生したのか。
1巻では謎だらけ、気になる所だらけです。
「コーヒームーン」 1巻 牡丹もちと/KADOKAWAより 引用
ループものは繰り返すだけに、繰り返しの中での変化の見せ方、そしてループの理由と結末への持っていきかたで、面白さや熱中度が大きく変わってしまいます。
果たして本作「コーヒームーン」はどうなるか?
続きを楽しみに待ちたいです。
なお、2巻の感想も記事にしていますので、気になる方は是非!
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