【作品情報】
作品名:晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編>
著者:大崎 梢
ページ数:256
ジャンル:ミステリー
出版社:東京創元社
おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
本にまつわるミステリー度 : ★★★☆☆☆☆☆☆☆
こういう人におススメ! : 本格謎解きが好き
本にまつわるミステリー度 : ★★★☆☆☆☆☆☆☆
こういう人におススメ! : 本格謎解きが好き
以前成風堂にいて、今は故里に帰り、地元の老舗書店に勤める元同僚の美保から、杏子のもとに一通の手紙が届いた。
勤務先の宇都木書店、通称「まるう堂」に幽霊が出るようになり、店が存亡の危機に立たされている、ついては名探偵のアルバイト店員を連れて助けに来い、というのだ。
杏子は気が進まぬながら、多絵を伴って信州の高原へと赴く。
そこで待ちかまえていたのは、四半世紀ほど前に弟子の手で殺されたという老大作家の死に纏わる謎であった…!
シリーズの第二弾。
一作目が面白かったので二作目も手に取ってみました。
今回は長編です。
主人公はかわらず、成風堂で働く杏子とアルバイトの多絵。
事件は成風堂ではなく、信州の方の書店で発生したという幽霊騒ぎ。
そこを追いかけていくと、過去の殺人事件に紐づいていって・・・というもの。
限られた時間の中で、事件にかかわった人に会って情報を集め、真相へと近づいていく。
その謎解きの進め方はなかなか。
素人探偵とは思えない推理を披露していく多絵。
地方で頑張る書店の雰囲気とかは感じられる、か。
本や書店に関する知識であったり、ちょっとした謎解きであったり、そういったものではなく。
本格の謎解きとして楽しみましょう。
本にまつわるミステリーを期待して読んだら、作家に纏わる殺人事件であり、本にまつわるとはちょっと違っていた。
一作目のような作品を期待していると肩透かしを食らうことになる。
今回のは本格的な殺人と謎解き。
でも、素人が数日間、しかもみっちりではなく観光もしつつ関係者に聞きまわれば分かる程度のこと、警察は分からなかったの?
まあ、そこまで調べなかった、ってことなのかもだけど。