【作品情報】
作品名:終末少女 AXIA girls
著者:古野まほろ
ページ数:504
ジャンル:ミステリー
出版社:光文社
おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
百合度 : ★★★★★★★☆☆☆
こういう人におススメ! : とにかく本格謎解き、ロジックに挑戦したい人
突然、世界を襲い始めた怪異。
黒の海が大地を鎮めて、無数の「口」が空も海も人も何もかもを喰らい尽くしていく。
そんな地獄のような状況から、何人かの少女が孤島に辿り着いた。
どうすれば助かるのか。
少女達の中に混じっている悪魔は誰なのか。
天国のような地獄で、推理と殺し合いが始まる。
ある意味、古野氏らしい作品といえる。
まずは世界の設定がある。
世界は終末に向かっている。抵抗するすべはなく、謎の怪異に喰らい尽くされるのを待つしかない。
孤島に残された少女達。
彼女たちは嘘をつくことはできない。
決まったルールの中に悪魔が忍び寄り、少女達に擬態する。
誰が悪魔で、誰が生き残っているのか?
そこで展開されるのは古野氏らしいロジック。
あくまで、ロジック。
そして微妙に百合。
会話とか説明が非常にくどく感じてしまうが、それも物語のミステリーを構成する要素であるから仕方ない。
逆に、その中からヒントを探し出し、矛盾を探し出し、犯人を導き出すのが読者への挑戦だ。
こういう論理を紐解いていくのが好きな人にはたまらないと思います。
逆に、そういうのを求めていないで、雰囲気とかで手に取ってしまった人には逆につらいかも?
なんだろうなあ。
設定とか雰囲気は魅力的なのだが、説明的過ぎるというか。
ロジックだから仕方ないのだけれど、それが逆に読んでいて面倒にも感じてしまったりもする。
終末少女~AXIA girls~【電子書籍】[ 古野まほろ ] 価格:2,052円 |