【作品情報】
作品名:小説 葬送のフリーレン: ~前奏~
著者:八目 迷 (著), 山田 鐘人 (原著), アベ ツカサ
ページ数:224
ジャンル:エンタメ、ファンタジー
出版社:小学館
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
原作の雰囲気を再現している度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : 原作漫画が好きな人
本編では描かれていない、フリーレンが“人を知るため”の旅に出るその少し前の物語を小説家。
フリーレン、フェルン、シュタルク、ラヴィーネ&カンネ、アウラ、それぞれのキャラクターを主人公としたエピソード5編からなる短編小説集。
タイトル通り、『葬送のフリーレン』のノベライズである。
単純に作品を小説化したわけではなく、本編が始まる前のことを描いている。
描かれているのは5編。
- フリーレン
- フェルン
- シュタルク
- ラヴィーネ&カンネ
- アウラ
それぞれの前日譚。
フェルンとシュタルクは、それぞれハイターとアイゼンとの関係性を描いたもの。
これは分かりやすいですよね。
漫画の中でも少し触れられていた部分でもあります。
ラヴィーネ&カンネのコンビは、まだ修行中のことのお話。
これも一級魔法使いの試験の中で少しだけ話していたエピソードを膨らませたもの。
二人の関係性がなんだかんだ楽しめる。
アニメ化で人気爆発したアウラ様は、ヒンメル達に痛手をおってから、傷をいやしている間のお話。
果たして本当にこんなことがあったのか?
こういうのって難しいですよね。
フリーレンの話は、ちょっと切なくなる話。
不老不死にも思える圧倒的な長寿であるエルフのフリーレン。
漫画の中でもその点に触れた描写はありますし、小説でもやはりそこに焦点をあてたものに。
全体的に原作の雰囲気はうまく出せていて、ファンなら楽しめるのではないでしょうか。
盛り上がるような話ではありません。
あくまで物語を補完するものです。