【作品情報】
作品名:ゴーストハント3 乙女ノ祈リ
著者:小野不由美
ページ数:392
ジャンル:エンタメ
出版社:メディアファクトリー
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
本格サイキック度 : ★★★★★★☆☆☆☆
こういう人におススメ! : 1、2巻を読んで気に入った人
次々と舞い込むSPRへの調査依頼。
それらはすべて東京周辺にある湯浅高校で起こった怪現象にまつわるものだった。
数々の事故や病気、山のような校内での聞き込み調査を進めるうち、笠井千秋という超能力を持った少女の存在が浮上する。
事件の中心にいるのは千秋なのか。
奇異な怪異の背景に潜む真実を追ううちに邪悪な意思はついにナルや麻衣をも標的にし始める!
シリーズ3作目。
今回は超能力に呪詛を絡めてきている。
単純にオカルトだけではないわけですよ。
東京の、由緒正しい女子高で発生する怪事件。
事故と思われるもの、病気のようなもの、呪いのようなもの、気のせいではないかと思われるようなこと。
異なるタイプの様々な怪現象を前にして、SPRの面々+いつもの霊能者軍団が一致団結して(?)事件解決にあたる。
学校、それも古くからの女子高となれば、色々なものを秘めていそうですよね。
舞台設定としても王道。
こっくりさんから狐憑き、呪われた席やらなんやら。
元をただせば、一人の生徒の超能力(スプーン曲げ)騒動に端を発しているのか?
さらに、3作目で麻衣もいよいよ活躍し始める。
女子高を舞台ということで、同世代の女の子達とのコミュニケーションはもちろんのこと。
調査の方でも、麻衣が持つ特殊な能力(?)が少し明らかに。
登場人物たちについても、巻が進むごとに少しずつその素性が分かってくるのもシリーズならでは。
適度な怖さに、ミステリーの要素もありつつ、恋愛要素もあって。
やっぱ上手いんだよなと、読むたびに思わされるのでした。
毎回思うのだが、麻衣は学校に通っていないのだろうか?
前作でも泊まり込みで調査をしていて、高校生の娘に対して親はどう考えているのかとか。
本作も、湯浅高校の生徒達は普通に授業を受けている中、麻衣は朝から調査していたり。
その辺が良く分からない。(これはのちの巻で分かるらしい)