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ミステリー 書評

【ブックレビュー】ドラゴンスリーパー(著:長崎 尚志)

更新日:

【作品情報】
 作品名:ドラゴンスリーパー
 著者:長崎 尚志
 ページ数:296
 ジャンル:ミステリー
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 プロレス技を調べてみたくなる度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 色々盛りだくさんな警察ミステリーもの好き

 

■作品について

“パイルドライバー”の異名をとる元刑事・久井重吾のもとに、かつて師と仰いだ上司の訃報が届いた。
その死に方は、かつての陰惨な殺人事件と重なるものであった。
元上司の死の謎を解き明かすため、再び県警のアドバイザーとして動き出す久井。
その事件の裏には、不法滞在中国人―鼠族の存在が浮かび上がり、闇の深さを思わせるものであった。

■良かった点

久井さんが良い味出している。
既に引退した身で、偏屈な爺さんなのかと思いきやそうでもない。
コンビを組む中戸川とも気さくに話をするし、話し方も砕けている。

事件は事件で色々なものが絡み合ってくる。
不法滞在中国人、鼠族であったり、公安であったり、過去の事件であったり、追いかけるところが多い。
怪しい人物が色々と出てくる中、最終的に誰が犯人なのか?
犯行の動機は?
そう言った点で読み進めていくと色々と思いがけない方向に行ったりして、誰もが怪しく感じられてくる。
それらの謎が解き明かされていく過程はなかなかに楽しめる。
タイトルや、「パイルドライバー」という異名から、久井は武闘派に思ってしまうが、実際は頭脳派である。
色々なことを組み合わせ、理論+培った経験で真実に迫っていくのは良いなと思える。

さて、「パイルドライバー」、「ドラゴンスリーパー」ときて、次は何になるでしょうかね?

■ここが改善できるともっとよかったかも?

登場人物が多いのですが、あまり特徴がなくて覚え辛い!
いや、自分だけでしょうか?

あと、物語に挿入されるウェールズの神話「マビノギオン」
事件と絡ませているのは分かりますが、そこまで必要だったかなあ?

 

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感想(0件)

ドラゴンスリーパー パイルドライバー (角川書店単行本)

 

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